息子の引っ越した部屋からは小学校の校庭が見える。

学校のチャイムや放送、児童の声…

色々まる聞こえ。

 

聴覚過敏…というか、コウモリ並みの聴力を持つ息子。

「やかましそうだなぁ」「部屋選びを迷ったかも」

と引っ越す前に言っていたけど

引っ越したらそうでもないらしい。

「小学生は元気だなぁ」

と言い出した。

 

「小学生の頃にもっと皆と遊んでおけば良かった」

「何で皆と一緒に過ごさなかったのかなぁ」

 

私としては

遊べなかったのではない。遊ばなかったんだよ。

一緒に過ごすことを暴れるほど嫌がってたんだよ。

って言いそうになったけど、何も言わずに聞き流した。

覚えてないことを言っても仕方ないし

小学生の頃に戻れないし。

 

「運動会も何で嫌だったのかなぁ」

 

それは私が聞きたいよ。

何が嫌だったんだ?って。

 

衝動性が高い時って案外記憶に残っていないのかもしれない。

自分の世界に入り込んで

外部からの意見はシャットアウトしているのかもしれない。

 

今になって息子の行動の謎が解けてきたような気がする。

 

幼児期にパニック状態になって30分以上泣き叫んでいたが

落ち着いたら「何が何だかわからない」と言ったことがある。

興奮してしまうと「何が何だかわからない」ということだったのかもしれない。

 

成人になって後悔している息子を見ていると気の毒にも思えるが

落ち着いて行動することの大切さが身に染みてわかったのかもしれない。

 

専門学生の間に反抗期は終わったので

ようやく成人の情緒になったのかな…

やっと情緒面も成人に達したような気がした発言だった。