◎どの銀行にも審査がおりず諦めかけていたお客様の住宅ローンの審査が通りました!

 

 

~きっかけ~

 

 今年の1月でした。当社が新築一戸建ての現地販売をしていた現地に、お客様が来場され、あまり物件も見られず、物件をご購入されたいと言われたのですが…

 

 

 そのお客様は実は、他の不動産大手フランチャイズ業者さんで、今回の現場の物件に申し込みをされていたお客様でした。

 

 確かに、今回の現場が更地の状態で他の不動産業者から申し込みが入ったと、売主さん(大手建売会社さんです。)に言われていました。まさに、他の不動産業者様で購入申込をした、そのお客様だったのです!

 

 話を整理すると、(そのお客様をA様とさせて頂きます。) A様は、今回の現場の情報が一般公開されてすぐ、その不動産業者(B社さんとします。)から今回の物件を紹介され、近隣にある同仕様の物件をご覧になられて、大体の仕様、内装、住宅設備などを確認され、更地の状態だった、今回の現場に『購入申し込み』をされたのでした。

 

 余談ですが、その近隣にある同仕様の物件も私どもが現地販売しておりましたので、実はその時私は、A様と一度お会いしておりました。

 

 A様が今回、当社にご相談に来られたのが、ほぼ完成間近でしたので、期間としては、申込を入れた状態から、約3ヵ月ほどたった頃です。

 

 

 

 

~奮闘~

 

 A様がご来場されたとき、対応したのは当社の若い営業担当で、燃えておりますので、何とかA様に購入していただきたいと、私に相談がありました。

 

 その時の状況を確認すると…

 

  • 今回の新築一戸建ての現場は全3棟現場です。
  • A様は更地の時に、全3棟のうちの一番お気に入りの物件に購入申込をされました。
  • B社さんが、Aさんの依頼のもと、フラット35、都市銀行、地方銀行などに事前審査書類を提出いたしました。
  • 事前審査の結果は、否決、保留など一社も取り扱いはしていただけませんでした。
 
 その際、B社は売主さんに、審査が通らない旨の報告をせず、審査中という事で、引き伸ばしの策をとっていました。何故なら、審査が通らないと言ってしまうと、物件が取られてしまうので、囲い込みをしたのです。
 
 引き延ばしをしても、何かを変えないと、一度否決されたものが覆るわけもなく、時間が過ぎるばかりでした。
 
 B社が次にとった作戦は、棟を変えて、事前審査を行ったのです。
 
 A様がお気に入りの棟ではなく、違う棟に物件だけを入れ替えて、再度事前審査を行ったのでした。 結果は…
 
 お察しの通り、やはりすべて否決となりました。
 
 この間3か月弱を費やしたでしょうか、Aさんご家族も大変嫌な思いで過ごされたことと、お察しいたします。
 
 
 A様が次に取った行動は、現地販売している、私どもにご相談に来られたのです。
 
 
 
 
~奮闘2~
 
 A様は諦めていませんでした。何とかしたいというお気持ちが、ひしひし伝わってまいりました。
 
 まず、担当にさせたことは、A様の状況を事細かに確認し、一般的な事例として、銀行に確認して、こういったお客様が審査がおりる可能性が、あるのかないのか、確認させました。(名前などを言ってしまって、A様に迷惑をかけないためです。)
 
 また、ダメな場合、他に方法は無いのか、突っ込んで聞いてみろと指示いたしました。
 
 すると、一行が、これをしていただけたら、何とか審査に乗ると思います!とのことでした。
 
 ですが、実はこの銀行、B社がすでに2度も事前審査を出している銀行でした。ですが、違ったのは、支店が違うという事です。
 
 私どもが提出したのは、私達の会社が必ず全て窓口にしている支店でした。ここも、大きく審査が変わった点かも知れません。
 
 いけるかも!でしたので、A様に事前審査の提出の可否をお聞きして、OKが出ましたので、その銀行に事前審査を提出いたしました。
 
 また、上記に、これをしていただけたら、と書きましたが、それは、A様は車のローンが少し残っており、今回の物件の住宅ローンを本契約する前に、完済してくださいという事です。
 
 当社が銀行に伝えたのは、できれば、車のローンを残したままで住宅ローンを組みたいが、無理であれば、条件付きでも構わないから、何とかA様が審査に通る方法を、保証会社と相談してくれ!とお願いいたしました。※銀行はお金を貸してくれるところですが、審査はいたしません。簡単な審査はしますが、決定するのは銀行の子会社の保証会社となります。このあたりの詳細は次回以降のブログで書いていきます。
 
 
審査の結果は…
 
 
 通りました!  \(^o^)/
 
 
 ただし、条件付きの、車のローンを完済するという事でした。
 
 その旨を即行で、A様にお伝えして、A様に車のローンを完済していただく事にしていただき、事なきを得て、無事お引き渡しまですることができました!
 
 
 
~最後に~
 
 今回、お引き渡しまでに至った、要点を整理いたします。
 
  • 一番は A様 が諦めなかったこと。 これに尽きます。
  • A様の状況を事細かく確認したこと。
  • 事前審査を出すまでに、銀行の担当と十分な打ち合わせをしたこと。
  • 一方行ではなく、多方向から審査を行って貰ったこと。※条件付きで何とかならないかと、突っ込んだこと。
  • 銀行窓口を一支店に集約していたので、銀行の担当と、当社の担当の阿吽の呼吸も微力ながらあったかも…です。
 
 まだまだ、あるかと思いますが、主だったのは上記の点です。上記にも書きましたが、何よりもA様が諦めなかったのが一番の要因です。本当におめでとうございます。
 
 通常、短期間に2度も事前審査を出してしまうと状況が変わっても、その銀行では一生、下りなくなってしまう危険性もあります。
 
 もちろん今回は、銀行も融資したいという事もあったので、事なきを得たのですが、状況も確認せず、銀行の担当との打ち合わせをないがしろにしてしまうと、そのお客様の人生も変えてしまう危険性がございます。
 
 また、一点残念だったのが、A様が一番欲しかった物件は無くなってしまっていたので、2番目の物件になってしまったことです。 もう少し早くお会いしていれば、何とかなったかもしれません。残念です。
 
 
 ごめんなさい、うまく まとまっておりませんが、住宅ローンの事前審査は単純なようで単純ではなく、出し方によって審査が下りない…と、いうこともございます。
 
 皆様、是非ご自分でも多少の理論武装をされて、不動産のご購入に望まれてください!
 
 A様のお引き渡しは、今でも覚えておりますが、本当に喜んでおられました。私共も感無量でございます。
 
 
 A様、本当におめでとございました!