新しく子猫を迎えた場合、先住猫さんとのご対面は、
時間をかけて
慎重に
が鉄則です。
多くの里親さんはこんな風に、仲良くなる様子をイメージされているかと思います。
夢を壊してしまうようで申し上げにくいのですが…
仲良く一緒に寝たり、グルーミングし合える仲になるケースは少数派であることをまずはご理解ください
多くの場合は、ケンカはしないけど親密さもないというあっさりな関係です。
なのでトライアル期間のゴールとしては、
●お互いに体調不良を起こさない(食餌量、排泄など)
●本気の威嚇をしない
こちらを目標にしていただければと思います
では具体的な手順を説明いたします。
*子猫をケージに入れ、ケージはバスタオルなど大きめの布で覆う。もしくは隔離部屋に入れておく
*子猫をさわった手を先住猫にかがせるなどして、間接的にお互いの存在を分からせる
*子猫をケージから出して部屋へ放す際、先住猫は部屋に入れないこと
急な接触はトライアル失敗の原因となります
*先住猫が自らケージに近付いて来たら、ケージ越しに対面
*先住猫がシャーシャーと威嚇するのは正常な反応です。ふだん大人しい性格の猫でも威嚇することはありますので、問題はありません
*威嚇がなくなったら、抱っこした状態で対面させてみる(喧嘩しないように)
*子猫と先住猫を部屋でフリーにしてみる(飼い主さん監視の下)
*子猫が先住猫に興味を示して遊びたがるケースが多いです。先住猫が嫌がって猫パンチをすることもありますが、本気で威嚇している場合以外は、猫同士の教育的指導として見守っていてください。先住猫に叱られることで、子猫は適度な距離感を学んでいきます
*子猫、先住猫ともに食餌・排泄・行動がいつも通りで、本気の威嚇がなければご対面成功です
ミルボラさん宅の大人猫(黒猫3才)と預かり子猫の様子です。
黒猫さんは子猫に慣れているので、手加減しながら子猫と遊んでいます
お次は別の子猫たちの様子。
大人猫たちが昼寝をしていたころへ、子猫たちが「遊ぼうよー」とじゃれついてきます。
最後に少し黒猫さんが怒りますが、これは本気の威嚇ではなく教育的指導ですので猫同士に任せておきます。
本気の喧嘩はこんな感じで、唸りながらバトルをします。
一方じゃれ合い(にゃんこプロレス)は、無言でやることが多いです。
あ、たまにウニャニャ鳴く子がいるかな
子猫がヒートアップしてウーと唸ることはありますが、毛が逆立ったり、嫌がっていなければOK。
子猫があまりにもしつこいと、多くの場合は先住猫の方から「めんどくさいなぁ」と去って行きます。
今まで1匹飼いをされていた方にとって、初めて見るにゃんこプロレスは動揺してしまうかもしれません
しかし心配のあまり止めてしまうと、子猫は先住猫との距離感が学べなくなってしまいます。
にゃんこプロレスは子猫が社会性を身に付ける場として、温かく見守っていただければと思います。
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◆ミルクボランティアとは?
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