兄がパチンコでもって帰ってきた、マイナー作品。星をみるひと(GA夢(HOT-B))。
しかし、いつも思うが、何を基準で選んでくるのだろう。
ドラクエと同じコマンドタイプの、SFロールプレイングゲームだが、ドラクエと同じ感覚で、とりかかると痛い目にあう。(というより、めげる。)
ちなみにドラクエⅡは、9ヶ月前に発売している。(もう少しシステムを見習ってほしいものだ。)
ストーリー:
未来のある場所に、主人公の「みなみ」という少年がいた。
しかし、彼は、そこがどこかも、自分が誰なのかも分からなかった。
そんな中、「みなみ」を襲ってくる敵(ロボット・軍隊・異様な生物・デスサイキック)たちがいた。
それは、彼はサイキック(超能力者)であるから・・・。
彼らのいる巨大都市「アークシティ」では、その都市の管理を「クルーIII」と呼ばれるコンピュータが行っていた。
「クルーIII」は、より完全な都市管理のため、居住者の心の中まで干渉し、わずかでも、都市に有害な心がめばえた居住者に対して、絶えず矯正(マインドコントロール)を行っていた。
その効力は「クルーIII」自身の存在も忘れさせるほど強力で、廃人になる人もでている。
しかし、ごく一部の人々には、マインドコントロールが効かず、「クルーIII」は、その人たちを「サイキック」と名づけて、サイキック狩りをはじめた。
サイキックは、捕らえられアークシティに連れ去られた。そこに、取り残された4人の子供がこのゲームの主人公である。
仲間とともに、この世界の謎を解いていき、最終的には人類が進むべき道を選択する事になる。
シナリオは、1984年に同社よりPC-8801で発売された、「サイキックシティ」と酷似している。
シナリオは、それなりに興味のもてる内容なのだが、システム面において数々の独特な仕様(不満)がある。
この独特な仕様が、クソゲーとして、今まで私の記憶の中にとどまっていた原因だった。
このゲームをクリアするには、忍耐と運が大きいポイントです。
早速、初めてみると・・・。
スタート直後、主人公はいきなり、フィールドに放り出されている。
しかも最初に向かうべき村は、何の情報もなく無く、「超能力で隠れている」という設定で見えない。
実は、スタート地点のすぐ左側に、隠れた村があるのだが、偶然発見するしか方法はない。
とりあえず、目的が不明だが、歩いて何か探そうとするが、キャラクターの移動速度が極めて遅い。ドラクエの数分の1の速度。(まるでスローモーション。)
この状態は、最後まで変わらず、途中でリタイヤする原因のひとつとなる。
さらに、このゲームの特徴として、敵との遭遇の確立が非常に高い。
運が悪いと、1マスごとに出現してしまう。(なかなか目的地にたどりつけず、うっとうしい。)
その上、戦闘にも一苦労がある。ゲーム開始直後でも、平気で強い敵に遭遇する。
太刀打ちできないので、逃げたいのだが「逃げる」コマンドがない。
「ESP」・・・エスケープとおもいきや、エスパー(魔法みたいなもの)なのだが、もちろん最初は使えない。
「みなみ」のステータスといえば、お金もないから武器も買えないし、くすりもない。
(レベル0っていうのが、いかにもプログラマ的発想だね。)
で、待っているものは、死のみである。また、死んでしまうと、タイトル画面に戻り、初期状態になる。
なのでまめに、「セーブ」コマンドを使う必要がある。セーブといっても、パスワード機能なのだが・・・。
パスワードでは、平仮名・片仮名・英数・特殊記号・スペースが使用されている。(ゲーム内では、ほぼ100%が平仮名のみなのに・・・)
中には、見た目で区別しにくい文字もあり、念入りな確認が必要。
また、パスワードの文字入力は、文字一覧から選択するのではなく、十字キーの上下で「A⇔B⇔C⇔…」というように一文字ずつ選ぶため、入力に時間がかかる。
ゲーム終盤になると、30文字程度になり、再開するのに、めちゃくちゃ時間がかかる。
それでいて、プレイ内容の情報は、完全には保持されない。説明書も、明記されている。
パスワードを短くするためなの、涙ぐましい努力なのでしょう。(もっと他に努力してほしい所があるんですけど・・・。)
ちなみに、何回かパスワードをメモっていると、法則があることに気づく、いろいろ試してみると・・・少しは楽になるかも。
村では、くすりのことを、少し聞くことができる。
くすりは、ひっと力・さいこ力・状態を回復させるもの、敵にダメージをあたえるもの、イベント使用目的などがあるが、店では売っていないので、作ることになる。
くすりは、「くすりのもと」を自力で集めてきて、15ゴールドで調合してもらう。
調合は、くすりのもと、を3種類を使う。「最初→次→最後」と、入れる順番があり、間違うと失敗する。
しかし、くすりのもとの入手方法の情報はない。村を歩いていると、偶然発見。
(とりあえず、軒並み木を調べるしかない。)
おまけに、調合方法の情報は、2つだけ。残りは自力で試すしかない。10種類確認済。
少し歩くと、新しい村を発見できる。村で情報収集をし、村の外にでると・・・。
不思議なことに、スタート地点に戻る。(バグかと思いきや、何度やっても同じ。仕様のようだ。)
さらに進むと、突然、村らしきところに入る。が、敵は出現する。ダンジョンのようだ。
外に、出ると、当然のように、スタート地点に戻ります。
この場所は、ある地域を歩いていると、ランダムにいきなり出現する。
この先に進もうと思っても、この画面になると、またスタート地点。もう運しかないのか・・・。
とりあえず、ここまで来るには、何回か敵と遭遇しているが、戦闘で気づいたことがある。
それは、戦闘中は、キャンセルができないこと。一度選択してしまうと、後戻りができない。
特に、ESPは最初の項目で、思わず押してしまう。んでもって、さいこ力が足りなくて、攻撃ができずに敵の番なんてことも。
それと、最初は、厳しいと思っていた戦闘も、レベルが上がるうちにかなり楽になってくることが分かる。
レベルが、わずか5つあがったところまでだが、体力にあたるひっと力が、
50→150→310→530→810→1150と、23倍にも跳ね上がる。
ちなみに最強の武器で、じゅくれんど+7、最強の防具で、ぼうぎょりょく+12で、
レベルがあがれば、武器や防具は、ほとんど意味をなさなくなる。(もうバランスもあったもんじゃない。)
ちなみに、主人公たちは、レベルに応じて3段階にグラフィックが成長する。(こういう所は細かい。)
しばらく話をすすめると、仲間を集めることができる。
このふたりは、すぐに仲間にできる。おまけに、クリアするのに、重要な役割を担う。
しかし、この「みさ」を仲間にするには、大変な労力が必要。このゲーム最大の目的といってもいいかもしれない。その割りに、いなくてもクリアできてしまう。
私も小学生当時、みさを仲間にするのに、かなりの時間を費やしたことを覚えている。
(そのおかげで、他の仲間たちが、どんどん成長したけど・・・。)
あと、このゲームで、重要な役割となるアイテムが、IDカード。全6種類。
最強の武器が500ゴールドに対し、IDカードは、500ゴールド~3000ゴールド&非売品と、武器よりも重要なのが分かる。
IDカードは、ある特定のエリアに入るために必要となり、出入りごとに必要となる。
ということは、入るときに、対象となるIDカードを1枚しかもっていないと、普通の方法では、一生出られない。
そう、セーブして、再開するしか方法がないのだ。
もうひとつ、このゲームで、重要なアイテムがある。
このアイテムがないと、先に進めない上、どこにあるのか、情報もなにもない。
また入手した、ほとんどの人が、知らない間に持っているということが多い。
それは、ある場所を通過すると、「ぽ~ん」とわずかに音が鳴るだけで、メッセージもでず入手しているからである。
外は、宇宙が広がっている。そう、さっきまでいたのは、スペースコロニーにの中だったのだ。
そのことは、人々の情報でも伺い知ることができる。なるほど、「星をみるひと」なのか・・・。
遺伝子操作で作られた、2つの種族が、「クルーⅢ」をコントロールし、放浪するコロニーを管理し、サイキックを集めていたことが分かる。
2つの種族から、話を聞き、最後に主人公は、サイキックの代表として、3つの選択肢から、選ぶことを迫られる。
最後に、ボスとの戦いを期待したのだが、選択して終わりと、あっけない。
苦労して、ここまで来たんだから、もう少しエンディングに力を入れてほしかったなぁ。
ちなみに、
最大れべるとなった、みなみのひっと力は、29150となり、初期の583倍。
ここまで来ると、もう敵はいない。と思いきや、罠があった。
それは、「かりう」という名のくすり。たまに、敵が使うこともあるし、自分でも作れる。
この怪しいくすりは、主人公たちがひとり病気になり、一切行動ができなくなる。
1)「てれぽーと」がつかえれば、戦闘回避も可能。
2)残りの仲間が倒す。
と通常は、どちらかのパターン。
しかし、こちらの攻撃が効かず、逃げることも、倒すことができないと、ひたすら攻撃を喰らうだけとなる。
そのまま全滅するか・・・ダメージを受けずに延々と戦闘が続くか・・・。(結構こまったちゃんです。)
でも、本当にこまったちゃんは、開発者なのかもしれない。
ゲームのシステムは、ぼろぼろで、バランス調整も無視。その上、「しろいわに」が現れる。
(知らない人は、無視してね。)
どうやら、開発者たちは、違うものと戦ってたようだ。