当ブログにも何度となく登場した、ファミコンユーザのバイブル
ファミリーコンピュータMagazine(徳間書店)。通称「ファミマガ」。


ファミマガたくさん

1985年7月、日本初のファミコン専門誌として創刊。
創刊当初は、月刊誌だったが、反響がよくて、月2回刊となった。(発売日が、待ちどうしかったなぁ。)


他の雑誌と違い、任天堂のバックアップもあってか、充実した紙面で、攻略記事も充実しており、全盛期には、ほぼ毎号、攻略本の別冊付録がついていた。(この攻略記事は、かなり役に立った。)



主な特集として、有名なのは、初期の頃の、「ハイスコアルーム」かな。
読者からハイスコアの写真がよせられ、高得点を競い、ランキング情報を載せていた。


よくみると、ランキングの上位(ほぼ1位)に、同じ名前が、連なっている

そう、やつの名は、「スーパータイガー」。

ゴルフ(任天堂)のスコアが、28アンダーとか・・・ありえない。


結局、おかしいと感じた、読者の中から、絶対にありえないことを指摘され、偽造したデータの画像だということで、全ての「スーパータイガー」の成績が、抹消された。

俗にいう、「スーパータイガー事件」である。


その後、TV画面全体の写真必須など、応募要綱が改善され、

なた、低スコアクリアや、取得アイテム制限でのクリアなど、やりこみを競う企画もあったが、ドラクエのように点数を求めないゲームも多くなり、感心の低下とともに、コーナーが終了した。


ファミマガ7


この号で、「ハイスコアルーム」は、終わった・・・。


また、これも初期の頃だが、

毎回一つのゲームを題材を取り上げ、裏技を紹介する漫画などが、連載された。

ウル技DJ」(著者:山田ゴロ)(通巻9号~通巻18号)
あこがれてエンジェル!」(著書:みなづき由宇)(通巻19号~通巻24号) などが有名かな。


ファミマガあこがれて  ファミマガ19in


これら、ファミコン漫画が、他の雑誌でも紙面を占めていたなぁ。

(今でも、たまに読んでみたくなる。絶対ありえへんことも、平気で言っているし。)


また、メインの特集としては、

ゲームの攻略記事ウルトラテクニック(ウル技など)が、あげられますね。

偶然発見した読者からの応募で、技の影響度で、横綱、大関、関脇、小結などの評価がつけられ、優秀者には、賞金がでた


ファミマガ横綱


なかには、メーカーサイドからの、情報提供のようなものも多かった。

(AABB上・・・なんか、普通発見できませんから・・・。)


さらに、途中からは、

ウルトラテクニック(ウル技)のなかに、ウソの裏技(ウソ技)を1つ混ぜて掲載し、読者に当てさせるクイズ「ウソテックイズ」をだすという企画もあった。


ファミマガ1

こののウソ技は、他紙による情報の盗用を、避ける狙いもあったようで、

そのウソ技を盗用して、本当の技として掲載してしまった雑誌もあった。 


ウソ技のなかで、特に有名なのは、『水晶の龍』の野球拳ネタ。


ファミマガウソ01


このウソテクは、DOG(スクウェア)が、わざわざ、画像を編集した、手の込んだものだった。


ファミマガウソ02


ファミマガウソ03


読者が、嘘と見抜きにくいウソ技や、非常に高度なゲームプレイを、要求したあげく、ウソ技であるといったようなものが騒動となり、物議をかもしだした。

騒動以降、ウソ技は、見た目ですぐ分かるような、簡素な物に変えられた


ウル技は、人気コーナーだったが、電源をいれたまま、カセットを交換したりして機器に影響をあたえるものや、バグを利用した技も多くなり、「ソフトの品質に対するイメージが悪化する」という理由で、メーカー側から掲載への圧力が、かかることもあったようだ。


ファミマガ15  


そういった経緯で、初期の頃は、100、50もの数があった、ウルテクも、

徐々に減少し、紙面のウェイトも減少していくことになった。


最盛期は、ゲーム雑誌の代表格であったファミマガだが、任天堂ハードの劣勢とともに、発行部数を激減することになり、変わって、プレステなど、新作情報を中心とした、総合情報誌へと変わって行った、ファミ通がシェアを拡大するようになった。


1997年、NINTENDO64中心の「ファミマガ64」と誌名変更したが、任天堂劣勢の状況と、徳間書店の経営危機の影響を受けて隔週刊から、月刊にペースダウンし、1998年に休刊した。


私も、スーパーファミコンに移行した頃には、家庭用ゲーム機とファミマガから卒業していた。