任天堂が初めて発売した、テキストアドベンチャーゲーム。
ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島(任天堂)
初の2枚組、ディスクカードソフトで、前編と後編からなる。
後編のゲームを行うときは、前編の物語終了が条件。また前編ディスクも必要。
2枚組だけあって、全9章とボリュームもあり、クリアするまで結構な時間がかかる。
この作品の特徴は、小学生(低学年)にも楽しめるようになっている。
今までのアドベンチャーゲームは、探偵ものやSFものが多かったが、
この作品は、タイトルの通り、日本昔話を題材としており、様々な物語が散りばめられている。
また主人公が、男の子と女の子ということもあり、親しみやすい。
序章:物語は、なじみの語りで、始まる。
むかしむかし、長串村というところに、おじいさんとおばあさんが、住んでいました。
子どもがいない2人は、いつもお地蔵さんにお参りをしていた。ある夜、夢でお告げがあった。
一章:お告げどおり、ふたりの赤ん坊を授かり、喜んで育てることにした。
主人公の男の子(どんべ)と女の子(ひかり)には公式の名前があるが、
途中、好みの名前を付けることが、できるようになっている。
二章:旅立ち
月日が流れ、子どもたちが8歳になった頃、はるか西の都で異変が起きる。
突如現れた巨大な龍が、人間を鬼に変え、人間の魂を奪い取らせているという。
鬼の魔の手は、長串村にも伸び、おじいさんとおばあさんの魂を奪いさっていく。
運よく難を逃れた子どもたちは、おじいさんとおばあさんを救うため旅立った。
自分たちの出生の秘密にも、深く関わって行くことになるが・・・。
物語を進めていく上で、結構多いのが、あいてむの使用。
あいてむは、ひょんなところにあるものが多く、クリアするためには、
コマンドを総当りに近いくらい、いろいろと実行する必要がある。
特に、男の子or女の子の、どちらかのみ可能な(個性的な)コマンドも多く、結構めんどくさい。
もちものも、「わたす」コマンドで、持ち替えたり、「ひとかえる」で交代したりする必要がある。
しかも、誤ったコマンドを選択したり、謎を解かないまま物語を進めたりすると、
ゲームオーバーになる場合が、やたら多い。
ゲームオーバーのほとんどが、「主人公の死」というのが多いが、そうでないものもある。
ゲームオーバーになると、保存地点か、章の頭からの再開となる。
物語が進展するにつれ、行動範囲が広くなる他のアドベンチャーと違って、
行動範囲が、章内のみに限定されるので、地道にすれば、なんとかクリアできる。
しかし、後編の難易度は結構高い。
行動範囲は決して広くないが、マッピングしたほうがいい。また油断すると、すぐバッドエンドになる。
実は、この2枚組、前後編の発売日が違うので、後編の発売日には、興味が下がっており、
後編をするのが、その後かなりたってからとなる。
ゲームの完成度は高く、ストーリーも充実している。
クリアした人は、所々にあるバッドエンドを見つけるのもいいかも。
でも、クリアするのに結構な労力を使うのと、物語が長いので、私は再チャレンジ、遠慮します。