誰のせい?の罠

 

 

家族の中で「これ誰のせい?」って

話になったこと、ありませんか?

 

 

 

リビングでテレビを見ていたら、突然お母さんが「部屋、片付けなさいハッって

言い出して、そこから家の中が妙にピリピリし始める…。

 

 

 

そんな時、なんとなく「この空気、誰のせい?」って考えたこと、ないですか?

 

 

 

これ、家族療法の視点から見ると、

「誰が悪いか」を探すよりも、

「なぜこの状況が起きているんだろう?」

考えることが大切なんです。

 

 

 

家族探偵団! でも本当に解決する?

 

 

たとえば、思春期真っ只中の中学生が

家の中でちょっと荒れた態度を取ったとします。

 

 

すると、家族全員が 探偵 になって、

原因探しを始めます。

 

 

 

 

おばあちゃん:

「お母さんの育て方がまずいんじゃない?」

 

おじいちゃん:

「いやいや、孫の性格に問題があるんだ」

 

お母さん:

「おばあちゃんが甘やかしてるからでしょ!」

 

 お父さん:

「妻が息子に干渉しすぎてるからだな」

 

 妹:

「お母さん、働きすぎなんじゃない?」

 

 

 

もうこれは家族会議というより、

「家族裁判」の開廷です(笑)

 

 

 

 

でも、ちょっと待ってください!  

 

 

 

 

みんなが「誰のせい?」と犯人探しをしている間に、本当の問題が見えなくなってしまいます。

 

 

 

 

これを「直線的因果律」といって、

原因結果 の単純な図式で

物事を捉える考え方です。

 

 

 

 

この図式だと「お母さんが厳しいから、息子が反抗する」という単純な因果関係で片づけられてしまいます。

 

 

 

 

でも、実際はそんなに単純じゃないですよね? 

 

 

 

 

現実はもっと複雑で、いろいろな要因が絡み合っています。

 

 

 

 

“円環的因果律”って何?

 

そこで登場するのが「円環的因果律」

 

 

 

ちょっと聞き慣れない言葉ですが、簡単に言うと「みんなが影響し合ってるよ」ってことです。

 

 

 

 

 

今度は息子が家庭内で暴力を振るったとします。

(例えが少しヘビーでごめんなさいアセアセ

 

 

 

 

 

それはお母さんの育て方が原因かもしれませんが、逆にその暴力が原因でお母さんが過干渉になっているのかもしれません。

 

 

 

 

 

この関係は一方通行ではなく、

ぐるぐると循環しているのですうずまき

 

 

 

 

 

これを例えるなら、家族はまるでピンポン試合のようなもの。

 

 

 

 

 

片方が強く打てば…

相手も負けじと強く返してくるムキードンッ

 

 

 

 

そして気づけば、家庭内ピンポン大会が

どんどんヒートアップピリピリ

 

 

 

 

誰かがこのラリーを落ち着けないと、

エンドレスに続くわけです。

 

 

 

家族ピンポン大会終了のお知らせ

 

 

だから、「誰が悪いの?」と

責任の押し付け合いをするのではなく

「どうしてこの状況になったの?」と、

家族全員で今、起きている状況を見直すことが大切なんです。

 

 

 

 

実際、私もこの考え方を取り入れて、

家族の関係を少しずつ見直してきました。

 

 

 

 

家族療法の基本は、

家族全員がお互いの動きをちゃんと見つめ直すこと!

 

 

 

 

完璧な家族なんていませんが、

お互いがどんな「球」を打って、どんな「球」を返しているのか気づくことで、家庭内のラリーはもっと優しく、穏やかになっていくはずです卓球

 

 

 

 

次に「誰のせい?」って空気が漂った時には、

ぜひこう考えてみてください。 

 

 

 

今、どんなピンポンのラリーが行われているんだろう?」

 

 

 

 

それだけで、家の中の空気が少し軽くなるかもしれませんよウインク

 

 

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