リスクについて | 江坂から新風を!

リスクについて

◇◇◇中立的なリスク指標を◇◇◇


「リスクを一般に伝えるためには、皆が納得できる

中立的な指標が必要なのです」

 ー帝塚山大学心理福祉学部 中谷内一也教授ー


という記事が目につきましたのでご紹介します。

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私たちは仕事にしろ生活にしろリスクとは背中合わせに

生きています。

ただ、世間では「リスク」という言葉が取り違いされている

ことが多い気がします。

例えば、シロとかクロであったり危険なものと安全なもの

のように物事を二つに分けていますがこれは避けなければ

なりません。そうした二値的な判断はわかりやすいため

ついついこの思考に陥りがちです。


中谷内教授は、

「しかし、リスクは将来危険がもたられるかもしれない

確立をさしています。いわばグレーゾーンの世界なのです。

極端に言えば世の中のあらゆるものにはリスクはあります。

ただ、その程度はそれぞれ違います。我々は灰色の濃さで

リスクの大きさを判断しなければなりません。」とのこと。


判断するための物差しとして、誰もが理解できる指標を

示すことが大切で、一案として日頃感心のあるイベント

と比較する例があるそうです。


人口10万人あたりの年間死亡者数は一番多いがんが

250人、一番小さい落雷が0.002人で、リスクの大きさを

知りたいものをこの中のどのあたりにあるかで見ることが

できます。


例えば、アスベストによる中皮腫のリスク0.75火事

1.7より小さくて自然災害0.1より大きいそうです。

興味ある話が「私たちが家族に出かけるとき「車に気を

つけて」といいますが、交通事故のリスクは9で、逆に

留守番に「お風呂に気をつけて」といいませんが、

入浴中の水死は2.6で、実は火事よりも大きいんだ

そうです。


大切なことはこうした比較は中立的なものであると言う

ことで、リスクを伝えることは説得ではなく、情報の受け手

が納得することなんてせすよね。


私たちはこれを仕事に置き換えてクライアントに説明を

します。

例えば、新規事業第2創業などでリスクの負担を分りやすく

表示することで、よりグレーゾーンを淡くするために

リスクヘッジを考えることになるわけです。