小説に関してはハードルが高く、

というより好き嫌いが激しく読了できない場合が多いので

「初めて読む作者のハードカバーは買わない」ことにしています。

(嵩張る、高価→読了できないとダメージ大 

文庫化されてれば一定の評価を受けている)

 

まずは文庫化された短編から様子を見て文体に慣れてから長編に、

などという手順を踏んだりします。

 

でもこの作品、聞いたこともない著者の、ハードカバーなのに

ポップと2ページ程度の試し読みの印象で何か惹かれるものを感じて即買い。

 

第1章、330ページ中94ページまで読みました。

ちょっとすごいかもしれない。

 

まず文章がわかりやすくテンポが良い。

 

最近理解力がだいぶ怪しくなってきて複数の登場人物の把握が怪しいのですが

一度読むと「すっ」と入ってきて読み返す必要もない。

キャラが立っている。

 

男子高校生主人公の1人称で書かれていて

彼の主観で物語が進行します。

この主人公のキャラクターが良い。

俯瞰した視点、劣等感、ユーモアのバランス良い。

 

読み終わった章は物語が始まって数日間分なのですが、

その間に小学生の時の思い出が挿入されます。

単に人物設定の説明かと思えば自然に現在のストーリーの要因に。

上手い。

ストーリーを進めるために作った感が全然ない。

物語が自然に進行。

物語の外にも きちんと世界が存在している。

 

まだまだ読み始め。どうなることか?

 

 

現時点での懸念。

 

 

テンポ良く展開が早くて引き込まれるけど

日本の社会ってここまでいきなり壊れるか?

正常性バイアスで、周囲を見回している段階では?

 

 

風呂敷は大きく広がった!

どう畳む??