安易にPGM入れ替えではダメだったので
まず状況を整理してみます。
①PGM「のみ」が原因ではない
②両気筒同時にいきなり失火した
③灯火類は正常に作動
④RCバルブ作動せず
②何の前触れもなく両気筒同時に失火という状況から
燃料系ではなく電気関係のトラブルだと思います。
「PGMが2つとも逝かれてる」って恐ろしい可能性もありますが、
これだと打つ手無しなのでとりあえずは心の隅に置きつつ除外。
サービスマニュアルの配線図を拡大コピーして眺めます。
まず④関連、RCサーボモーターの配線を辿ると全部PGM‐Ⅲユニットから
来ています。
イグニッションコイルもPGMから直で配線されています。
それではPGMの上流側。
バッテリーの+とACジェネレータ出力が合流して
メインスイッチ→ヒューズボックスで3つに分岐。
黒/赤線はリレー、スイッチへ
白/緑線は灯火類へ
黒線はキルスイッチを経てオイルポンプとキャブソレノイド、PGMへ。
これは黒線上に何かある。
イグニッションヒューズをチェック。
ビンゴ!
切れてました
ヒューズをスペアと交換して、PGMはトラブル時のユニット。
スイッチON、キック!
掛からない!RCバルブも作動せず!
しかもPGMユニットがアチアチに!
即座にスイッチOFF
一度冷静になって考える。
現PGMは壊れている。
熱を持つのだから内部で短絡が起こってる。
そのせいでイグニッションヒューズが飛んだ。
ではなぜPGMが壊れたのか?
PGM自体の問題なら交換すれば解決。
でも、ほかに要因があってそのせいで壊れたのなら
交換するともう一つのPGMも壊してしまう。
これは判らない!
トラブル発生時、一定速度でのんびり巡行中だったことを考えると
経年劣化でたまたまあの時起きたってことなのだろうか?
恐る恐るユニット交換してキックすると
1発始動!
好調!
大丈夫なのかな?
天候が回復したら実走確認します。