オーバードライブ 観てきました。
ネタバレは極力避ける方針で。

クルマ、バイク、モータースポーツ系の映画には警戒心が強いです。
無意味なスキール音、大袈裟なシーン、「こっぱずかしい」台詞……。
背筋がゾクゾクする。

でもこの作品はそういうのがあまりなく、
そして2時間ダレずに楽しめました。
当たり!でした。

エージェント会社の新任担当者がラリー知識ゼロでやってくるのは
自然に状況を説明するため仕方ないですし、
都会を見下ろすガラス張りのジムでのトレーニングシーンは「お約束」
これくらいは問題なし。

その、新担当者は結構重要な役なのですが、
森川葵はちょっと薄い。
シン・ゴジラの濃すぎた「あの人」よりぜんぜん良いが。

首都高SSのCGははっきりCGでしたが、
見慣れた場所での非現実的シーンとトレードオフ。

首都高に限らず走行シーンに高揚感少なめ。
公道舞台の作品、暴走行為を助長しない配慮か?

ラリーがかなり盛り上がってる世界。
ラリーストがアスリートとして注目され、週刊誌ネタになる程度に。

ドライバー・弟 新田真剣佑 テンション高い乱暴者。
スポンサーへの配慮もしないってのは。
モータースポーツの人って対外的には飄々としてるイメージなのですが、
これもストーリーを盛り上げるためには仕方ないか。
キャラを立てる、っていうか。

メカニック・兄 東出昌大は抑えた感じで良い。

そして2人の過去、少年時代との繋ぎが上手い。
子役も良いし、ストーリ上の辻褄、動機の部分での整合性も取れている。
2時間枠であることを考えれば上出来。


要潤 「当たりは柔らかい いつでも冷静 時には冷徹 有能な上司」
それ程出番が多いわけではないが凄く良い。
くーちゃんだけだと思ったら大間違い。

そして、やはりラリーカーは昔の、セダン時代グループAが良いなあ。
その辺走ってる車が派手なカラーリングで凄い走りってのがもう。

Bセグメントハッチバックベース エアロ解禁WRカーには親近感が沸かない。