ちょっと前にFMでフリッパーズ・ギターの
「恋とマシンガン」が掛かりました。
「今、再び新鮮かも?」と思い、
小沢健二のCDを何枚か改めて聞いてみました。
 
やはり耳に付く、というかずっと脳内再生されている感じ。
中毒性がある。
王子様的歌声も昔ほど引っかからない。

その中でびっくりしたのが、
 「それはちょっと」

聞いていて予期せず涙腺が刺激されました。

無責任な男の無責任な主張のどこに?何故?

 時計や靴や真珠のネックレス、
 ほしいものは何でも買ってあげる 
 バレンタインやクリスマス、いつも一緒にいよう。
 それが僕の今の心、ウソじゃない

 だけど結婚はダメ!イヤ!
 死ぬまで僕はずっとワガママだから。

 でもちょっとだけ想像してみる、
 バラよりも美しい人生。
 結婚して、大きな黒い犬でも飼って、子供たちも育てて金婚式、お葬式...
 
 (ここで我に返る)
 やっぱり無理!ダメダメダメダメ!
 ワガママだから!

てな感じ。

小沢健二は自分と同年齢。
1995年、27歳のときの曲。
それを50歳手前で聞いて動揺する。
なんなんだ?

自分に問うてみる。

 自分も(そして多分大部分の男も)ワガママ。
 でも我に返れなかったから、現在の状況にある。
 もしあの時 我に返っていたら?

 今のすべてが良いわけではない、悪いわけでない。
 もちろんあの頃には戻れないし、
 仮に戻れても
 もう一度繰り返すなんて真っ平御免だ、
 だから戻れないほうが良い

 それにしても 
 あれから20年以上、随分遠くまで来てしまったなあ

的な、
実に爺臭いポイントを突かれたらしい