1975年にデヴゥーしたMr. BIGと言うと首をかしげる人が多いかもしれません。私が今聴いているRock BandのMr.BIGは、1980年代に活躍した抜群のテクニックを持ったメンバーで作られた親日家でも知られるMr.BIGとは別のBandなのです。
ドラムが二人居ると言うあまり聞く事の無い編成で英国からデヴゥーした4人組の彼らは、デヴゥー直後にクイーンのツアー・サポートをしたのもうなずけるようなクイーンにも感じられる英国独特のウィットを持ったBandでした。
英国では大変高い評価を得ながら米国では酷評され、2枚のアルバムで消滅してしまいましたが、クイーンを世界でも真っ先に評価した日本では、それなりにヒットをしラジオでも良く事が出来ました。
ストレートでハードな部分を根底に持ちながらキャッチーなメロディやコーラスも忘れず、ハード特有のノリも持ち合わせながら中華風メロディを得意とするそのスタンスは、ギャグ・センスも大雑把が好きな米国人には中々理解できなかったのかもしれませんが、アメリカのロックの要素さえぶち込んでしまった彼らの能力は、世間の評価以上に高いものではないかと思います。
「一般筋が通った」とは言い難い音楽性とボーカルのヘタウマ風素っ頓狂歌唱法に、どうしてもアチコチに出て来てしまう中華風フレーズが、彼らを一流にする事を拒んでしまったのは否めない事実だと思いますが、中々どうしてこうして2枚とも味の有るアルバムで、いまだに時々出して来ては愛聴しています。
彼らの「変」な部分はメンバー構成にも現れています。エジプト生まれのギターをメンバーに加えたり、ツイン・ドラムスと言う編成にもかかわらず、2ndアルバムでは2人のセッション・ドラマーを使うという暴挙を行い、アルバム発表後はもう一人ドラムをメンバーに向かえトリプル・ドラムなんて編成にしてしまい、その後にトリプル・ギター+ツイン・ドラムスになったりと何を考えていたのか、常人の私には想像も出来ません。もしかしたら友人に「仲間に入れて」と言われたら断れないタイプの良い奴だったのかもしれません(笑)。
「甘美のハード・ロッカー」「フォトグラフィック・スマイル」「ロミオ」「1970年代のMr. BIG」「Sweet Silence」「クイーン風」なんてキー・ワードでピンときた中高年の皆さん。今ならまだ幻の3rdを含め手に入れる事が多少とも可能ですよ(笑)。
Mr. Big Sweet Silence
MR.BIG Seppuku
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