『地 風 と 炎』ってバンド知ってる? | ここから見に来て。[旧Quem tudo quer, tudo perde.]

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ここは音楽のBlogでした。実際には節操無く何でも有りましたが、アメブロと相性が悪いようなので、他に書く事にしました。出来ればそちらを、よろしくお願いします。

                 とーきんぐれす・どらむ

Earth Wind & Fireのベスト・アルバムは異常に多いような気がします。1978年に出たVol.1を始め2枚組から3枚組まで有ります。『バラッド~』なんてものも有りますし『ベスト・ライヴ~』なんてものまで有ります。それらがいわゆる第三世界のまがい物では無く、ちゃんとしたメーカーから出ているんですよね。そう書いている今にも新たなBESTが販売されそうです(笑)。こりゃオリジナル・アルバムよりも多いんじゃないでしょうか?

原因は、バンドとしての歴史の長さや彼らが何度か解散の憂き目に有った事やレコード会社の変更にも有るでしょうが、その作り出す音楽の多便性にも有ると思います。彼らの音楽は様々な黒人音楽のミクスチャーと言って良いと思います。その為に様々なテーマを組んで、その時々に合わせたBESTを売り出す事が出来るような気がします。

ジャズ畑のスタジオ・ミュージシャンを生業としていたモーリス・ホワイトは、その頃ラムゼイ・ルイスなどに随分色々と相談していたようです。その内容は契約やマネージメントに関してだとか。バンドとして続ける事の難しさを現場で見てきたのでしょうね。

そんな彼がファンキーなバンドを作ろうと立ち上げたEW&Fは、ボーカルとコーラスに力を入れることによって歌って踊れる(笑)ファンク・バンドとして完成していくだけでなく、あくまでもポピュラリティーと言う部分を無視しなかった事が後の大きな成功に繋がっていったと思います。初期に有ったJAZZをストレートに引きずった部分を3枚目あたりでも感じられる事とブレイクした頃のアルバムの出来を考えると彼らは明らかに正しい方向へ進んだのだと思わずには居られません。その3枚目からフィリップ・ベイリーが参加した事も見逃せない事ですが。

来日公演をTVで見た方も多いと思います。日本で爆発的な人気を得ていた頃だと思います(その少し前かな?)。未来的な衣装(今なら爆笑)を着た彼らが空中に浮いた銀色のピラミッドから表れ、踊りながら演奏をし、確か最後もそこへ消えていったと思います。音楽を聞かせるだけで無く見せるものとして認識し観衆すら参加させようとした試みだったんだと思います。

彼らのサービス精神は黒人の為の黒人音楽と言うだけで無く、誰にでも受け入れる余地が有るエンターテナーと言うスタイルを貫いたような気がします。最もチャートを賑わしていた時でもファンキーなグルーブ感を忘れずにわかり易いリズム(勿論単純なビートを指して入る訳では有りません。)をバックにメロディアスな曲調を付ける事で、沢山のヒット曲を生み出しました。

彼らの『参加する(踊れる)音楽』と第一次ディスコ・ブームがシンクロした事も偶然の産物とは言え大きなチャンスになったと思います。勿論リスナーの音楽の嗜好の変化に敏感に対応できる能力が有ったこそだと思います。

2003年にリメイクされたベスト・アルバムは長いです(笑)。なんと収録曲数は19曲。19曲も入っていれば、ベストと言えども色々なカラーを持った曲の集まりになります。いわゆる『黒い』音から、白人(黄人)にもウケる『クロスオーバー』な音まで、てんこ盛りです。メロディアスで乗り易い曲に乗せられているといつの間にか、もっと『黒い』曲にもすんなりと体がついて行ってしまいます。大ヒットする以前からの部分がシッカリしているのが彼らの変化を受け入れ易くしていると思います。

私は音楽にとって言語は付随物に過ぎないと思います。歌うと言う行為は『音』を出すのですから『言語』と別の意味合いを持ち出します。深いところまで入っていく時に言語の持つ意味合いも深く関わりあうと思いますが、どの国のどんな人たちにも受け入れられる始めは『音』そのものだと思います。

モーリス・ホワイトはジャズを学び、スタジオ・ミュージシャンとしての仕事をする間に『受け入れられる音』を確認し、売れないバンドを自分の貯金で食べさせている間に『受け入れられるスタイル』を確信していったのではないかと思います。

前述しましたが、ジャズが出発点のバンドながらボーカルに関しては随分に力を入れているグループだと思います。モーリス・ホワイトがいながらフィリップ・ベイリーと言うボーカリストを入れる事によって、より高いレベルで『歌』を聞かせようとしています。コーラスに関してもコーラス・グループに引けをとらないレベルを保っています。ファンキーなファンク・バンド+ソウルフルなボーカル・グループのような感じですね。今まで別々に存在していたものを彼らはEW&Fと言う名の下に一つの集合体にしてしまったのかも知れません。

そしてモーリス・ホワイトの求心力が無くなるのと時を同じにしてメディアでの黒人音楽の方向もより複雑に変化をはじめ、それらと違った方向に向かっていった彼らは人気も下降していくことになってしまいます。

それなのにいまだにこんなに多数のベスト・アルバムが有るのはどうしてなんでしょうか?その答えの全ては、彼らが歩んできた決して平坦ではない、長い道程の向こうに有りそうな気がします。

ところで、彼らがいまだに現役である事を知っている人は、どれくらいいるんでしょうね。私も解散したと思っていましたから(笑)。

  Earth Wind & Fire - Greatest Hits

*このアルバムは17曲です。それでも十分な長さのBESTだと思います。
私の持っているのはGetaway ~Greatest Hits +2 [+DVD] (2003) / Earth Wind & Fireと言うBESTですが、上のアルバムに2曲とDVDを足したものです。

オマケ

彼らのHPです。

長岡秀星さんのHPです。
E W & Fのジャケットに深く関わった長岡秀星さんのHPです。彼らとの関わりやジャケを書く時の事がイラストに付け加えられています。

以前に或る所に書いたものに切除加筆等少々手を加えました。私の文章は読んでの如く思い込みが激しいのです。
私が今一番面白いと思っているBlogをお書きになっているjajahさんの所に貴重なLive体験の文章が有るので、そちらも参考にしていただけたら面白いかと思います。

jajahさんのBlogです。