Argybargy / Squeeze
A&M Records [U.K] 1980
1970年中期にデヴューしたビート・ポップ系のバンドは、
どれもがパンクやニュー・ウェーヴとして紹介されました。
パンクやニュー・ウェーヴに明確な線引きは有りませんし、
そんな事は、とうに無意味になっているのです。
U2もポリスもそんなバンドの一つでしたし
スクイーズも勿論そんなバンドでした。
確かに1stや2ndにはそんな香りも有りましたが、
このアルバムくらいから本気の部分が色濃く出てきます。
彼らのアルバムはどれもが素晴らしいのですが、
1980年に発表されたARGYBARGYは彼らの3枚目で、
彼らを純然たるポップ・バンドとして
認識させてくれた印象的なアルバムです。
ここから彼らはA級のメロディを持ったB級バンドとして
英国ロック界の王道を歩み始めます。
兎に角、ヒネたメロディは美しく極めて英国的です。
少しも新しい事なんて必要が無かったのです。
彼らのアルバムはどれでも
半分はシングル・カットが出来るような曲になっています。
全体的にアップテンポの曲で構成されたこのアルバムは、
素敵なメロディがタップリ詰まった、私のお気に入りです。
冒頭のPulling Musselsのイントロで彼らの思うつぼ状態です。
アップテンポのリズムにキャッチーなメロディと
ひねたアレンジにヘタウマ・ボーカルの絶妙なブレンドで
英国ポップ好きのハートをガッチリとつかんでしまいます。
個人的には冒頭の1曲目2曲目の流れで、
彼らの持つ独特のポップな世界に憑かれ
スピード感の有る4曲目や6曲目、8曲目でノり
10曲目のWrong Side Of The Moonで浮遊している所を
ラストのThe At The Topで現実に戻されるって感じでしょうか。
英語が得意ではないので詳しくはわかりませんが、
詞に随分力を入れているバンドのようです。
その為に度々、曲の作りに不安感を感じる事が有ります。
B級バンドらしくチャンと駄作を用意してくれるという事です。
そんな所に彼らの粋なスタイルをも感じてしまいます。
心にキリキリとくる曲ばかりでは疲れてしまいます。
彼らの完成された名盤を決して作らない心意気は、
聴いている方に安心感をも与えてくれるんです。
アーティスト: Squeeze
タイトル: Argybargy [Bonus Tracks]
アーティスト: スクイーズ
タイトル: アージーバージー+2