Sementes no Vento / Marcia Tauil
01 Antigos sinais 02 Mensagem 03 Ensaio do dia
04 Poeta maior 05 Samba de verdade 06 Conciliar
07 Nossos caminhos 08 Paulista 09 Verões virão
10 Verde 11 Coração aberto 12 O carnaval de cada dia
13 Sementes no vento
[extra bonus track] 14.Caiaque 15.atras do tempo
2003年 Brasil
幾つかの驚きと疑問の残ったアルバムです。
まずは、
日本で発売されたものの帯の売り文句なのですが、
『2003年度MPBシーンの最高傑作との声が挙がっている』。
これは、ちょっと言い過ぎなのは一聴同然(笑)。
残念ながらそれほど印象の強いアルバムでは有りません。
次に、
実は、それほど期待していなかったのですが、
まずは音の良さにビックリしました。
オーディオ的に云々よりもこのタイプの曲を
こんなにも良い音で聴けるなんて新録音の良さだと思います。
そして、なによりも内容が中々良い事にビックリ(笑)。
オーケストラをバックにボーカルを聴かせると言う
MPB女性ボーカルではよく有るタイプなのですが、
このバックのオーケストラが少々曲者なのです。
ボーカルのアレンジとノリは、
日本で一般的に言われるボサのノリなのですが、
バックのオーケストラのアレンジは、
50年代の古き良き時代のスタイルを彷彿とさせてくれます。
一般的なボサのリズムを使っているのですが、
イマイチBrasil色が希薄になっているのです。
また音楽的な新鮮さも全く感じさせられません。
しかし、歌声は良くあるMPB的な声と歌い声ですし
ノリや声の出方も中々魅力的です。
多少一本調子に成りやすい所と
声を伸ばした時のビブラートの不安定さも
それほど気になるレベルでは有りません。
う~ん、なんて紹介すれば良いんだろう?(笑)
全く悩むタイプのアルバムです。
アップテンポでステップの細かいタイプの曲になると
とても良い雰囲気になりだします。
もし制作側の意図が良くある
『Brasil音楽と古いJAZZの融合』では無く、
『Brasil音楽と古いJAZZの新たな組み合わせの模索』
だとすれば、彼女には少々荷が重かったように感じます。
もう一つ、ついでに困った事は、
聴けば聴くほど気持ち良くなってくる事です(笑)。
これはもうBGMとしては一級品でしょう。
特に女性に好かれそうな感じのアルバムだと思います。
古き良き時代のBrasilと大衆音楽を
変な欲を出さず現代にそのまま蘇らせたとすれば、
明らかに成功したアルバムだと思います。
新たな時代の音楽なんて関係ないと割り切れば、
このアルバムから得られる
ノスタルジックを兼ね備えたロマンチックな雰囲気は、
心地良い体の揺れを与えてくれます。
アーティスト: マルシア・タウイル
タイトル: セメンチス・ノ・ヘント