A Candy For Daddy / Hank Mobley
Lee Morgan, trumpet / Curtis Fuller, trombone / Hank Mobley, tenor sax
McCoy Tyner, piano / Boby Cranshaw, Bass / Billy Higgins, Drums
December 18, 1965 [BN 4230 ]
1965年に録音されたHank MobleyのA Candy For Daddyは、
やはり彼自身が縁の下の力持ちになっている
彼らしいといえば彼らしいアルバムだ。
なんと言ってもジャケットが素晴らしい。
具象的なモチーフを使いながら抽象的なイメージをも持つ
これほどデザイン的に優れたジャケットも珍しいと思う。
三管はモブレーのようなタイプのプレイヤーには似合っていると思う。
バランス感覚に優れ曲全体がまとまっている。
こんなバックを従えてのソロは、
さぞや気分が良いだろうと思わせてくれる。
5曲のうち1曲だけショーターの曲で残りは全て彼の手によるものだ。
アルフレッド・ライオンはプレイヤーとしての彼よりも
作曲やバランス感覚の素晴らしさを評価していたのだろう。
リズムの印象的なファンキーなノリの曲でも
メロディがわかり易くてソロへの入り口へたどり易く
誰のソロにもノる事が容易だ。
このアルバムでもモーガンのプレイは切れが良く素晴らしい。
前衛的ではなくストレートに鳴りの素晴らしい彼のソロは
感情移入し易くて聴き応えも有る。
モブレーのモコモコとした音が他の音を際ださせている。
こんな形でのプレイも有るんだなと思わせてくれる。
そして目玉はマッコイ・タイナーのピアノだろう。
個人的に言えばショーターの作った曲は
上手くこなせていないと言うかカラーが有ってないように思う。
それ以外の曲と少しばかり異色の曲だと思う。
Hank Mobleyは新しいものに挑戦していくタイプとは違うが、
JAZZの楽しさを伝えようとする気持ちは、
十二分にこちらへ伝わってくる中々『良いヤツ』だと思う。