優しさと温もりに見え隠れする郷愁!

 

アメリカのカントリー・ロック集団、ザック・ブラウン・バンドによる5thアルバム“ウェルカム・ホーム”。

 

 

ザック・ブラウンを久しぶりに画像検索すると、めちゃ垢抜けて田舎の冴えないオジサンから、千葉真一みたいなマッチョな姿に変貌していてビックリ(笑)

 

 

1."Roots"

ワクワクさせるイントロから、どっしりとした哀愁のアメリカンロック。サウンドは重めで、ルーツと唄ってはいるが、単なる過去作の焼き増しではないことが分かるのが嬉しい。

 

2."Real Thing"

アコースティック・ギターのイントロから、待ってました!の哀愁カントリー・バラード!こういう曲やらせたら、前に出る者なし!アウトロのピアノソロも郷愁を漂わせ、さらにエレキギターのソロが入り、男の背中を感じさせる哀愁度MAX仕様(笑)

 

3."Long Haul"

こちらも安心のミドルテンポのカントリー・ロック。大ヒット曲チキンフライのような陽気さはなく、ひたすらザ・男の哀愁。ザック・ブラウンの歌声の合間で入る単音エレキギターがホントいい仕事してる!

 

4."2 Places at 1 Time"

またしてもアコースティック・ギターから始まるミドルテンポのカントリー・バラード(笑)ここいらで、今作の評価が分かれてくるのかもしれない。これをスローで退屈と取るか、男の哀愁を感じて入り込むか…自分は後者で、哀愁に次ぐ哀愁に持っていかれ悶絶(笑)チェロの響きが郷愁を煽り、丁寧なコーラスに大満足!

 

5."Family Table"

モータウンっぽいイントロから、チェロが入りいつもの安心安全ザック・ブラウン・バンド・サウンドへ!全曲より若干アップテンポとなるが、ここにも陽気さは皆無!それでいい!哀愁バラード大好き男子の僕はこのサウンド指示します(笑)

中間の各楽器隊のスリリングな主張はジャム・バンドの名に恥じない、流石の一言!

 

6."My Old Man"

また来ました安心安全の王道アコギ・バラード!ここまで来るとどのアルバムに入っとっても分からんわっ、というツッコミはさておき、いい曲はいいのだから仕方ない?実験的な要素は一切ないため刺激はないが、堂々と歌い上げるザック・ブラウンの男臭さにヤラれる!

 

7."Start Over"

やっとこさ変化球の登場(笑)カリプソ風のゆったりまったりバーベキュー・ソング!様になってはいるが好みではない(笑)アルバムの流れで箸休めとしてはまああってもいいか程度か。

作曲クレジットにファレル・ウィリアムズの名前があり納得。

 

8."Your Majesty"

哀愁のチェロのイントロから始まるのが、名曲フリーを思い起こさせる。

オッオ〜にコレキタ感、その直後のフ〜ウウーの裏声に一発でヤラれる。今作でも突出した出来の名曲!中間のボトムの効いたドラムにロックを感じ熱くなる!

 

9."Trying to Drive" (featuring Aslyn)

この張り切りすぎなフューチャリングはいらないかも(笑)自然体なザック・ブラウンの声だけでよかった…。楽曲的にもメロディは弱いし可もなく不可もなくで、今作中唯一の駄曲か。

 

10."All the Best" (featuring Kacey Musgraves)

ラストは安心のカントリー・バラードで静かに締める。前曲と違い、ケイシー・マスグレイヴスの声も自然に溶け込んでおりGood!

 

 

今作には全く持って刺激はない(笑)が、その代わりにザック・ブラウン・バンドに期待する素晴らしい楽曲が揃っている!

時代に流されないひたすらいい曲を求めるリスナーにとっては、38分間の癒やしの時間を提供してくれる。

 

 

オススメ曲

1."Roots"

やっぱりこの、あ~壮大でいい曲が始まるぞ〜というワクワク感満載のこの曲は外せない!

 

2."Real Thing"

冒頭2曲をチョイスしてしまうと、中盤からはパッとしないのかと勘違いされてしまうかもしれないが、そんなことはないのでご安心を(笑)

今作中で最も疾走感があり、とにかくキャッチー!この曲嫌いになれる人いるのか?(笑)

 

評価(星5つが満点)★★★★