前作で、殺人鬼マイケル・マイヤーズは、ローリーのトラップ小屋の罠にはまり、地下に閉じ込められ、さらに家ごと燃やし焼死して住民たちは悪夢とサヨナラ、となるはずだった。しかし、事情を知らない消防員の迅速な対応により(笑)、マイケルは地上にカムバックを果たし、再びマーダー・ショーは開幕するのだった、というストーリー。

 

 

まさかの前作ハロウィン(2018)のラストからそのまま始まる。数年後とかじゃなく、直後!この連続ドラマのようなアイデアは面白いと思った。

それに今回は、様々なキャラクターが入り乱れてマイケル・マイヤーズ殺しに参戦と来た!

 

 

前作で夫を殺されたローリーの娘カレンとその娘アリソンはもちろん、40年前の「ハロウィン」初作で事件現場にいた登場人物たち(初作のオリジナルキャストが大集結したとのこと!初作を鑑賞していないため大ファンの方に比べると感動はないのだが・・・凄いことだ!)に加え、医者のコスプレをした黒人夫婦を始めとする平和を取り戻すために立ち上がった住民たち!これはテンションが上がる。残念ながらローリーは前作で深手を負ったため、今作では場外(笑)

また、マイケルの殺害人数も増し増し、殺害方法も凶悪になりグロさも増し増しと、前作より圧倒的に楽しめた。

 

 

住民たちが恐怖心から、精神病院から逃亡した患者をマイケルと勘違いしてしまい自殺に追いやってしまうシーンがあるのだが、まさかのその住民たちを先陣を切って誘導するのが、主要人物で一番に活躍すると思われた40年前の事件の生存者であるトミー・・・。冷静さの欠片もなければ、ただの暴徒と化した集団のリーダーみたいになっているし(笑)

 

 

ローリーが、「暴力ではマイケルを殺せない」と言いつつ、殺すしかないと最終決断するシーン。結局悩みに悩んだ結果、解決方法は今まで通り暴力かい(笑)と、いろいろとツッコミたくなったり笑える部分は、ホラーあるあるなのでそこはご愛嬌!

 

終盤、武装した住民たちでマイケルを取り囲み、集団リンチをするシーン。さすがにマイケルも万事休すだろう、さあぶっ殺せー!となるが、どうせ逆転されて住民たち全員殺り返されるんだろうと予測。結果その通りとなる。そりゃそうなるわな。でもなんで、いままでのマイケルのターミネーターさながらの無敵さを知っておきながら、カレンよ!頭を刺さずに首を刺す・・・?弱っているときに首を切り落とさないと!何も学んでなさすぎだろっ、とツッコミを入れたくなると同時に登場人物に若干イラついてしまった。まあ製作者側はシリーズ第三弾を完全に見据えているためマイケルをここで殺すわけにはいかんわな、と分かってはいるのだが(笑)

 

 

しかし、40年前からのオリジナルキャラや、続編で活躍しそうな主要な登場人物を惜しげもなく殺していく手法、これはなかなかのものだ。

血祭りパーティーのトリは、まさかのカレン!彼女の場合、本作でいうと一番芯のぶれない、下手したらローリーよりも前面に出て活躍をしていただけに、マイケルの実家の2階で無防備な中ナイフで刺されまくって死亡するシーンは衝撃的だ。

 

 

ネットで調べたら、完結編として「ハロウィン・エンズ」が10月に公開とのこと!カレンの死亡という衝撃的なラストから4年後が舞台らしい。ローリーとマイケルの因縁のラストマッチが観られる最終作がいまから楽しみだ。

 

評価★★★(星5つが満点)