胸が大きいことに悩むアリソンは、母親と恋人のミカエルと一緒にFカップ→Bカップにするため、とある美容整形外科へ。しかし施設では秘密裏に実験がおこなわれており、それが原因て次々に患者や医師たちがゾンビと化し人々を襲い始める、というゾンビ・パンデミック映画。



当たり外れの激しいゾンビ映画。(というか9割がハズレか…)今作はかなりのアタリだった!

ゾンビのメイクもリアルだし、チープさが無い。頭かち割ったりハラワタ溢れたりと、グロシーンも満載!
そして、お色気シーンも時折混ぜ込んでくるというサービス精神までアリ(笑)



登場人物のキャラクターも個性があって良し!整形オバケのアリソン母、クスリ中毒でいいヤツか悪いヤツなのか不明な金髪イケメンのダニエル、謎の美しき女秘書、クレイジー髭医師。



今作、コメディセンスも抜群!ミカエルが斧を振りかぶりすぎて天井に当たってゾンビにとどめをさせなかったり、ゲロ吐いたり感電したりのダメっぷりや、緊迫感のあるシーンで斧の先端が吹っ飛んで使い物にならなくなったりと…思い切り笑わせにかかるというより、クスッと笑わせにかかってくるあたり!
なんと言っても、この手があったかーと言いながら、感染しないためゾンビに噛まれた腕をシュレッダーでバキバキ切断していくシーンなんかかなり笑える!



そして、美容整形外科が舞台であるのも重要なポイント!ペニス増強手術患者のモノがポトリと取れたり、脂肪吸引した脂肪が誤操作により逆流してパンパンになり人体破裂したりと、舞台設定を生かした悪趣味シーンが満載(笑)

ラスト、アリソンとミカエルはそれぞれ施設から抜け出し脱出することに成功する。これにて一件落着!と思いきや、ハッピーエンドとはならず、さらなる悪趣味展開が待ち受けている!
ミカエルは車で逃亡していたアリソンにゾンビと勘違いされて轢き殺され、アリソンは彼と気付いてパニックに陥り、ハンドル操作を誤りバランスを崩して木に衝突し死亡(笑)
見事に登場人物全員死亡で大団円…と、ブラックな終わり方もセンスあり!



“ショーン・オブ・ザ・デッド”、“ゾンビーワールドへようこそ”に次ぐ、ゾンビ映画の傑作!
ホラー映画、スプラッター映画ファンを満足させるのはもちろんのこと、コメディ映画としても十分に楽しめる、最高のバランス感覚に只々脱帽!

評価★★★★(星5つが満点)