ホラーオタクの気弱な青年ジョエルは、偶然立ち寄ったバーで泥酔してしまい、閉店後、店の奥で開かれていた殺人鬼たちが集うお悩み相談集会に誤って参加してしまう。自分も殺人鬼だと嘘をつきその場をやり過ごそうとしたものの、あえなく嘘がバレてしまい殺人鬼たちに追われる羽目に。果たして生きて帰ることができるのだろうか。

 

 

タイトルと奇抜なストーリーに惹かれて観たものの、ホラー、グロ、コメディ、どれを取っても中途半端で見せ場があるわけでもなく終了・・・。

 

 

バーの建物内に閉じ込められ、そこから脱出するまでの緊張感漂う密室的なシチュエーションスリラーかと思いきや、普通に中盤に警察に確保され無事脱出成功・・・さらには警察署でアホな警察官を巻き込み~の、今度は病院へ舞台が変わり~の・・・と何が何やら。

ジョエルと活動を共にすることになるシリアルキラー殺しの美しき女ヒットマンが超絶強いため、変態であること以外一般人と何ら変わらない変態たちを打ち負かして一人勝ちするだけの普通のアクション映画に成り果てている(笑) そのため、ホラー映画に求めるハラハラドキドキ要素なんて一切なし(笑)この最強すぎて絶対死なないという安心感でいえば、スティーブン・セガールの“沈黙”シリーズに近いなコレ!

 

 

それに、コメディとしてもジョエルのアホ具合は只々空回っているだけで全然笑えない・・・。

目玉の一つであろうラスボスの殺人鬼は、ホアキン・フェニックス版ジョーカーの丸パクリだしで、この映画ならではの要素が一切ない。アイデアが面白いだけに、もっとぶっ飛んでイカれた作品にできたはず!

ただし、ジョエルが唱える、標的に怪しまれずに近付けるし顔も覚えられない“タクシー運転手が最強のシリアルキラー説”だけは、ホラーオタクならではの意見で妙に納得(笑)

 

 

光り輝くネオンと、劇中流れる80年代のエレクトロ・ミュージックのみが印象に残る退屈な作品。

 

評価★★(星5つが満点)