いいね!は本当にめっちゃいいね!
洋楽好きあるあるだと思うけど、一度洋楽にはまってしまうと、邦楽が聴けなくなる。歌詞もサウンドも途端にダサく聴こえてしまい、どうしようもなくなる。
かくいう自分もそんな症状が20年は続いた。
洋邦問わず、いい音楽はいいと思えるようになったのが、サニーデイ・サービスのおかげである。彼らを聴きたいと思った理由は、たぶん昔ラジオで曲がかかっていて、ずっと気になっていたから。なんて曲かは忘れたが…
アーティストの作品を聴く際に、新譜から、とか名盤から、ではなくリリース順にしか聴くことができない自分は、「若者」からCDを手に入れ、多作な曽我部恵一ソロ、曽我部恵一BAND、ランデブーバンドと聴いて、やっとここまでたどり着いた。これらの作品は本当に刺激的で曽我部さんと音楽の冒険を楽しんでいる感覚になったものだ。いつかこの諸作についてもレビューしたいと思う。
そんな本作、2021.111.23広島県呉市の乙女座でおこなわれた曽我部恵一ソロライブの物販コーナーにて入手。ライブ終了後は、曽我部さんと写真撮れて、サインまでいただきました!
そんな自慢話はさておき、サニーデイ・サービス、曽我部恵一ソロ、曽我部恵一BANDのいいところを集約した素晴らしい内容だった。9曲40分を切っているのも、サクッと聴けてありがたい。
新たなドラマーのせいか、ソリッドなバンドサウンドが全面に出ており、新人バンドのように瑞々しい。歌詞はサニーデイというよりは、
ソロ、BAND名義の時期のようで、直接的で分かりやすい。
“足りないことばかりの満ち足りた思い出よ”
こんな歌詞どっから出てくるのか。凄すぎる!
比較的アップテンポの曲が全体を締めており、春のドライブにはぴったりだ。メロディが立っており、本当に捨て曲かない。
現在進行形のバンドであることを証明する名盤。ライブも観たい!
評価★★★★★(星5つが満点)
おすすめ曲
春の風
邦楽でこんなにかっこいいシンプルなギターロックってあったっけ?
日傘をさして
曽我部さんの温かみのある優しい声と、哀愁あるメロディが合わさって、いつ聴いても泣けてくる。