先天性疾患児がいると、投薬は日常的なものになりますよね。

日常だからこそ、「アレ?今日ってもうお昼のお薬飲ませたっけ?」というポカが起こりがちです。

 

うちの子は、1日3回の投薬でした。

 

お昼は13:00に飲ませていたので、スマホでアラームをかけているのですが

その時間にたまたまお昼寝していたりすると

「あれ、お昼寝前に飲ませたっけ?」となりがち。

 

そんな時

 

 

使い終わったスポイトを、決められた場所に入れるルールにしておくと

 

「お、スポイトが一本しか出ていない。お昼のお薬はまだだったな。」

 

と一目で判断できてとても便利です。

 

朝など、パパが先に起きてお薬を飲ませてくれる場合があるのですが、

スポイトが一本出ていれば「パパが飲ませてくれたんだな」と、本人に確認しなくてもわかります。

 

 

うちの場合

 

お薬のコップの横に、スポイト用のカップ(綿棒の空き箱だった気がする)を置いておくルールにしていました。

お薬を与える時にはお薬用のコップを必ず使うので、その時に自然とスポイトの数を見られる仕組みです。

お薬は光が当たらない場所に保管しなくてはいけない種類の物があったので、忘れないように目につく場所に「お薬コップとスポイト入れ」をセットしていました。

 

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これは在宅酸素や経管栄養、インスリンの自己注射などの在宅ケアにも有効なやり方です。

 

例えば、壁にクリアファイルを貼っておいて、使ったアルコール綿のアルミパッケージを毎回をこに入れるようにする、などです。

クリアファイルの中のパケの数を見れば、今日何回その作業を行ったかわかるので、投与忘れを防げますし

 

なにより

 

ただでさえ大変な病児の育児で疲れ果てて、判断力や記憶力がだいぶヤバくなった時、うっかりお薬を忘れたり二重に与えてしまったりするミスを防げます。

たまたま子供の機嫌が悪かったり寝つきが悪かったり、親がフラフラになってしまう日は突然やってきます。

そんな時に「一目見てわかる、お薬もうあげたかなシステム」が、脳の判断力や思考力をほんの少しだけ温存してくれるはずです。

 

 

 

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これを見ている大人方へ。

 

 

お医者さんでお薬をもらったら、子供でも大人でも、必ず最後まで飲みましょう

最後まで、というのは、お医者さんが「もう飲まなくていいです」と言うまで、の事です。

もう症状は無くなったから飲まなくていいや、と自分で判断してはいけません。

 

お薬は、病気の菌やウイルスが、完全に居なくなるまでの量を処方されます。

 

お薬を飲み続けてさえいれば、かんたんに倒せた筈の菌が、途中でお薬をやめてしまうと、菌が生き延びてしまうだけでなく、そのお薬に慣れて効かなくなってしまいます。

次に同じ病気になった時には、もっと強いお薬や難しい治療をしなくてはいけなくなってしまいます。

 

お薬をたくさん飲みたくない人ほど、最初に処方されたお薬を、最後まで必ず飲み切ってください。

中途半端にやめると、再発した時に同じ薬が効かなくなって、結果的にすごくたくさんの薬を飲む羽目になります。

 

 

宗教上の理由でお薬が飲めない人や、お薬はなんか怖い気がするから、処方されても飲まない、という人は

お医者さんにかかった時点でそう言いましょう。

 

お医者さんの方で、「じゃあ、どうしても痛い時に飲む頓服の薬だけ出します」と言うように、なるべく飲まないで済むよう調節してくれる筈です。

どうしても飲まないといけない薬の場合、それがどういう薬なのか、信仰と命とどちらが大切か、という説明をしてくれるので、それをよく聞いて自分で選びましょう。

 

面倒くさいから、言われた通りに処方だけしてもらって、自己判断で飲まない、というのは絶対ダメです。

 

お薬を飲み忘れてしまいがちな場合や、お薬を減らしたいな、と思っている場合も、お医者さんや薬剤師さんに相談すると対応してくれます。

 

 

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