最高楽しい一夜だった!

片思いしている彼の店に、内緒でシュガーダディーと行って来た。

冷めかけてる情熱に鞭打って好奇心から。自分の気持ちを確かめたくて。

店内にいる2人の男はとても完璧で、お行儀良く大満足。

シュガーダディーは私を完璧にエスコートしてくれ、マナーも最高。

片思いしていた彼は私たちに気付かぬ振りで、完璧にサーブしてくれた。

もちろんシュガーに気付かれない程度の視線を合わせたけれど。

今夜わかったことは、またもや会わない間に自分が彼という人間を美化してしまっていたこと。

とても素敵な子だったと思う。

だけどそれ以上に私の想像の中の彼は完璧だった。

ゆえに気の置けないシュガーの愛情、やさしさが身に染みて、かえってシュガーがとても愛しい存在になってしまった。

まさに勘違い。気持ちの大逆転。

まさかこういう結末を迎えるとは思いもしなかった。

彼は私じゃなくても幸せになれる。他の人と。

でも、シュガーにとって私はかけがえのない存在なんだと気が付いた。

私が今夜そう気が付いたように。

それでも、私たちの居心地の良い関係は今後も変わらない。

お互い自由で、縛らず、好きなように人生を楽しむことが私たちの生きていく望みだから。

子供の心を忘れないまま大人になってしまった私達は、情熱ゆえの過ちの怖さを知っているから。

それにしても、久々にワクワクとスリリングな夜だった。

私だけしか状況を把握しておらず、他の誰もが気付かず、彼一人困惑していたことを思うと笑いがこみ上げてくる。

ホント性悪だなぁ、わたしって♪