バンジージャンプ | タイタンを遠くはなれて。

バンジージャンプ

バンジージャンプ

50メートルの高台の先端に立った時。

それは、恐怖ですらなかた。

精神的な痛みに比べれば、肉体の恐怖なんて恐れるに足りないと

おもっていた。

自分のごう慢さを悔いた。

後には引けないことはわかっている。

その時僕を捉えた感情は、絶望感に近かったかもしれない。

僕は、抵抗するすべもなく殺さてゆく、たみ。

自分が殺される事もわかっている。

それを回避できない事もわかってしまったとき。

それは、悲しみですらない。

どうにでもなれ。すべてに現実逃避。

弱い心の、自己防御機構。

肉体は、僕を操縦している遺伝子たちは、

僕が想像しているより、はるかに強く。

僕の中をウェーブになって駆け抜ける、

その場に僕を崩れ落とす。

僕は負けたくはなかったし、僕を操縦するのは

僕一人で十分だと思った。

隣で、係りのお兄さんの、”バンジー”っていう

叫び声に押し出されるように、飛び降りた。


自分で踏み切れなかったのが残念だけど、

バンジーは、遺伝子たちの力を知るには

ちょうどいい遊びだと思いました。