表面
例えば、それは自己破壊への誘い。
アンプリファイス、傾向の拡大。
または、単純なる触媒?
振り上げた拳を、どこにふりおろせばいい?
けっきょく、そこからはどこへも行けない。
だれも、どこにも行けない。
誰が悪いわけでもない。
誰のせいにもできはしない。
ただ、一つだけ確かなことは、僕は傷ついている。
自分の無力さに、僕は傷ついている。
振り上げた拳は、結局僕自身に向かって振り下ろされるし。
そこからは血も流れる。
僕が親から生まれ受け継いだもの。
その影の部分。
僕は、完全に無力で、惨めなほどに無能で。
その感覚が一種のイルージョンであることすら。
輪郭がはっきりしすぎていて、信じられない。
僕自身をすり減らしていく。
一呼吸ごとに、自分が擦り切れてゆくのが分かる。
それは、とてもたまらない。
そこに救いなどないから。
それは、才能と快楽の時代の影の部分。
この、乾いた時の、表面。