直視
暗いものを直視するといけない。
思いが心に近付きすぎるから。
明るいものを見すえてもいけない。
自分の影がはがれてしまうから。
体を患うと、心は死にちかづく。
死は、濃密な闇に深く沈み、とても深い。
死、そのものに救いなどない。
救いはいつも僕を規定する枠の外側にあるから。
僕だってホントは救いを求めている。
切実に求めている。それは認める。
ただ、僕が一つだけいえる事は、
僕は絶対に魂を売らない。
僕の魂は僕のものだ。
たとえ、血を吐きその中に沈もうとも。
僕は、自分の痛苦と闇をひきつれたまま、
進んでゆくのだ。そして、死ぬのだ。