ファイティングポーズ | タイタンを遠くはなれて。

ファイティングポーズ

 いやなことから逃げ出して何が悪いのだろう。

ミドリゾウリムシだって、テトラヒメナだって、

いやなものから、本能的に逃げ出しているというのに。

ここに、踏みとどまって、いったい何と戦うのだろう。

いったい何を守るために戦っているのだろう。

僕のプライド?? まさか。

僕の意地??

多分、僕のエゴだな。

カルマの世界だ。

自分の業(カルマ)からは、逃げ切れはしないのだ。

どこにいっても、どの国で暮らしても。

僕の影は、ぼくと共にあるから。

例えば、僕の死がそうあるように。


僕は、老いていっている。

ひと呼吸、ごとに、ボクハ老いている。

僕は、空気と一緒に自分の死のカケラを吸い込んで。

体のなかにためこんでいるんだ。

それからは、逃げ切れはしない。

だから、ここで戦うんだ。

逃げられないのならば、せめて戦って死ぬのだ。

ファイティングポーズだ。

ファイティングポーズを崩してはいけない。

たとえ、それが虚勢であろうと。


だから、逃げちゃだめだ。

ひたすらに祈っていてもいいから。

絶対に。逃げちゃだめだ。

逃げたら負けだ。虚無に食われる。

そこに踏みとどまって。

戦ってゆくのだ。