夢を見ていました あなたと暮らした夏 それはかけがえのない永遠の季節のこと | fallen angel

夢を見ていました あなたと暮らした夏 それはかけがえのない永遠の季節のこと

大切な大切なカレと勇気を持ってお別れしました。

とっても優しい人でした。

世間的に見るとしてはならない恋愛だし 遊ばれてると思われて間違いはない。

けれど、カレの気持ちは痛いほど伝わっていたし

本当に愛されていました。遊ばれてもいませんでした。

あんなに優しい人、わたしは他に知りません。

あんなに心の綺麗な人、わたしは他に知りません。

大好きな大好きなカレ。

ただ カレとの未来は終わりしかない。ただそれだけだった。


わたしはどんどん欲張りになって

その最中もきっとわたしには大きな罰が当たるのだろうと

ずっと考えていました。だけどそれでもいいと思えるほど

その時はそれに熱中していたのです。


バイトをしていました。

短期の、4日間のバイトでした


そのバイトに誘ってくださった彼はわたしが前にバイトをしていた時

冬にスキー用具のレンタルをしていた人でした。

その人はとても面白くユーモアがあり、○○さんこないかなーなんて

本当に面白くて 笑いが止まらず しかも子供であるバイトの私達を

上手に構ってくれた とても楽しい人。


どこでどう運命が交差したのか分からないけど

わたしと彼は少しずつ惹かれ合っていきました。

カレとの歳の差は20歳。彼との歳の差は15歳。

繁忙期に入ったカレ、そして未来のない恋愛。

彼とはそうじゃない。わたしはカレではなく彼への

気持ちがどんどん膨らむのを止める事ができませんでした。


そんなとき彼にカレのことを話しました。

当然の如く彼は怒りました。


「なんでも真実を話せば良いって物じゃない。

嘘で突き通せるものならば ずっと嘘をついていて欲しかった。

そんなこと、どうして今更俺に言うんだ?

俺にどうして欲しいんだよ。もう 知らんわ。」


わたしは無になりました。


実はわたしも同じ考えの持ち主。そのはずなのに

いつだって好きな人には真実を知ってもらわなければならない なんて

歪んだ正義感に揺さぶられ結局彼を傷つけてしまいました。

それでも彼はわたしを見捨てはしませんでした。

それでも彼はわたしがきちんとけじめをつけるのなら と

チャンスをくれました。


だからわたしはカレとけじめをつけたのです。

優しい優しい、本当に綺麗な心を持ったカレへ別れを告げるのは

とても苦しかったです。だけどそれはわたしが今まで卑怯にずるく

生きてきた罰なんだと きちんとやり遂げました。


そして晴れてわたしは彼と幸せになれると思ったのです。


もう誰に隠れるわけでなく、夢だった恋人とのお祭り

夢だった恋人との外でのデート、遊園地に行ったりもしたい

たまには家でDVD鑑賞なんて。

夢も希望もどんどん膨らんで楽しみで仕方がなかった。


だけど、わたしの罰はまだ終わったわけでなく

わたしのルーズな行いのせいで彼との短すぎる交際は終わりかけたのです。

喧嘩ばかりする両親、そんな声を聞き震えるよりも 田舎で時々聞こえる

車の音を聞きながら彼の腕の中で眠ることのほうが幸せだったから

わたしはなんの迷いもなく そうしていたのです。

だからバイト期間中はほとんど家へは帰らず彼の家で過ごしていました。

そして前回の記事 「母の涙」 へと繋がるのです。


帰らず 喧嘩し 母の機嫌はすこぶる悪い。

そんな状況が耐えられなかったわたしは車でSちゃんの家へ行きました。

それが昨晩の話。わたしは車をぶつけパワーウィンドウを壊し車を少し凹ませ

唯一の救いはそれが公共物や人でなかったこと そんな事故を起こしました。

これがきっかけで母のたまりに溜まった思いが全てわたしへとぶつけられました。

もちろん悪いのはわたしでしたから反論の余地もありません。


それでも自分の悪いところばかり言われ 息は苦しく動悸は激しく

わたしの中の糸は今にも切れる寸前まで張り詰められました。


彼とのお別れ

わたしのだらしない行動

これからの運転規制

カレとのけじめ

時間や人のこと

わたしの病院について


とにかくとにかく苦しくて 今日友達とカラオケへ行こうなんて

話して 電車に乗ってからも頭の中では母の言葉や悩みが渦巻いていました。

むっつりと感情を消したわたしの表情は何があっても動きはしない。

終点の駅に着きむあっとした外へ出た瞬間 わたし一人になって

わたしを攻撃する人が居なくなった瞬間張り詰めた糸は切れ

立つ事が不可能になりました 崩れ落ち膝を着き 溢れる涙は止められませんでした。

それでも暑い中迫る待ち合わせの時間。涙は止められなかったけど

友達のところへ行きました。びっくりしていたけどそれでも


「はなし きくからね」


って優しい言葉。それが余計に涙を誘って。。。




わたしは運転中助手席に座るわたしの手を握った彼の手の暖かさを忘れない

彼のあの低い骨が振動するような色っぽい声を忘れない

わたしは彼の腕枕を忘れない

わたしは彼のあの赤い香水を忘れない

わたしは彼の教えてくれた幸福論をわすれない

わたしは彼と最後に食べたラーメンの味を忘れない。


わたしは わたしは わたしは わたしは わたしは わたしは わたしは わたしは わたしは わたしは