おもむろに座席から立ち上がった男が、

電車の出口に向かう。

プルルルルルル 

出口付近に立っていた男性の、恐らく服のボタンで

あろう箇所と焦っている、この駅で降りたいであろう

男のカバンの端が、なんらかの原因で絡まり

男は降車できなかった。

非常に普通の男である。メガネをかけて一見地味だ。

「ッーチッ!!」これ以上ない舌打ちを打って、ボタンが絡まった

男性のほうに一瞥をくれた。しかもそこから4回舌打ち。3回一瞥

男性気まずそう・・・

おいおい、お前も悪いだろう。

なんつー勝手なやつだ。舌打ちの効力を甘く見てんなこいつは。

周り360度もれなく不快なったぞ。


そーいえば、あまり舌打ちをすることないな 最近。

したとしても、ふがいない自分に対して。階段でけつまづいたり、ジャンプして足くびひねったり

血便でたり。ひとに対して、あれだけのものを打つってのは、ちょっと嫌だなー あいつ