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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

おはようございます。

▼注目経済指標

・日本貿易収支[通関ベース]2240億円(予想-1857億円前回-12201億円)
・英ILO失業率4.4%(予想4.4% 前回4.4%)
・ECB政策金利4.25%(予想4.25% 前回4.25%)
・米フィラデルフィア連銀景況指数13.9(予想3.0 前回1.3)
・米新規失業保険申請件数24.3万件(予想22.9万件前回22.3万件)
・南ア中銀政策金利8.25%(予想8.25% 前回8.25%)
・米景気先行指標総合指数[前月比]-0.2%(予想-0.3% 前回-0.4%)

▼ニュース、要人発言

バイデン氏がコロナ感染－選挙遊説から一時離脱、健康問題に再度脚光
11月の米大統領選で再選を目指すバイデン大統領は新型コロナウイルスの検査で陽性となり、感染が確認された、ホワイトハウスが17日の声明で明らかにした、「軽度の症状」が見られるとしている(ブルームバーグ)
日銀が今月利上げの可能性低い、国債減額は「しっかり」－早川元理事
元日本銀行理事の早川英男氏(東京財団政策研究所主席研究員)は、足元の日本経済が一時的な足踏み状態にある中、日銀が今月末の金融政策決定会合で追加利上げを行う可能性は低いとの見解を示した、一方で、国債買い入れの減額はしっかりした規模になるとみている(ブルームバーグ)
貿易収支、6月は2240億円の黒字　市場予想に反して黒字3カ月ぶり
財務省が18日発表した貿易統計速報によると、6月の貿易収支は2240億円の黒字だった、黒字は3カ月ぶり、ロイターの予測中央値は2400億円の赤字で、予想に反して黒字となった、
貿易収支のうち、輸出は前年同月比5.4%増の9兆2086億円だった、半導体等製造装置や非鉄金属、プラスチックなどの輸出が伸びた、プラスは7カ月連続となる(ロイター)
バイデン氏、健康悪化ならハリス氏に権限委譲いとわず－BETに語る
バイデン米大統領は再選を果たしても健康上の理由で任期を全うできなくなった場合、ハリス副大統領に権限を委ねることもいとわないと述べた上で、そうしたシナリオが現実になる可能性を一蹴した(ブルームバーグ)
バンス氏、筋金入りのポピュリスト路線強く打ち出す－指名受諾演説
バンス米上院議員は17日、ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催中の米共和党全国大会で、副大統領候補の指名受諾演説を行った、トランプ前米大統領の経済課題は「ウォール街に迎合しない」ものだと訴え、前大統領の伴走者としての地位獲得につながった筋金入りのポピュリスト路線を強調した(ブルームバーグ)
中国共産党、前外相の秦剛氏を中央委員会から追放－3中総会閉幕
中国共産党は18日、秦剛前外相が中央委員会から追放されたことを明らかにした、第20期中央委員会第3回総会(3中総会)がこの日閉幕した、共産党は3中総会のコミュニケの中で、秦氏の辞任受け入れを決定したと発表、秦氏の中央委員辞任の理由は明らかにしていない(ブルームバーグ)
OPECプラス閣僚監視委、来月会合で減産縮小計画の変更想定せず
石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成するOPECプラスの代表団は、来月の合同閣僚監視委員会(JMMC)は通常通りの会合となり、10月からの供給引き上げ計画に変更を加えることはないとみている(ブルームバーグ)
英国の賃金上昇が鈍化、8月利下げに望みつなぐ－英中銀の判断難しく
英国で賃金の伸びが減速し、ほぼ2年ぶりの小ささとなった。労働市場の鈍化を示す兆しがまた表れた格好で、8月の利下げに望みをつないだ、英政府統計局(ONS)が18日発表した3-5月の賞与除く平均賃金上昇率は前年同期比5.7%と、2-4月の6%から低下した、5-7月上昇率はエコノミストの予想中央値に一致した(ブルームバーグ)
欧州中銀、政策金利維持を決定
欧州中央銀行(ECB)は18日に開いた理事会で、政策金利の維持を決めた(共同通信)
ECB、金利据え置き　9月会合巡り「何も決まっていない」と総裁
欧州中央銀行(ECB)は18日、主要政策金利を予想通り据え置いた、市場が注目する9月理事会での決定については、ラガルドECB総裁は「ワイドオープン(何も決まっていない)」と述べた、ECBは声明で「これまでの情報は、中期的なインフレ見通しに関する理事会の前回の評価をおおむね裏付けている」と指摘、「域内物価圧力は依然高く、サービスインフレは高止まり、総合インフレは来年に入っても目標を上回る可能性が高い」とし、前回6月会合に続く連続利下げを見送った(ロイター)
ECBの戦略見直し、物価目標や金利見通し巡り議論せず＝総裁
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は18日、次回の戦略見直しではECBのインフレ目標数値や金利見通しの公表などいくつかの重要な問題は議論されないと述べた、ECBは2021年に前回の戦略見直しを実施した際、25年に新たな見直しを実施すると発表していたが、ラガルド総裁はこの日、今回の見直しは中間的な評価であり、新たな包括的見直しではないと表明した(ロイター)
米新規失業保険申請、2万件増の24.3万件　予想以上の増加
労働省が11日に発表した7月13日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比2万件増の24万3000件と、予想以上の増加となった、ただ夏休みや工場の一時閉鎖の時期に当たる7月はデータに変動が生じることが多いとされる(ロイター)
南ア中銀、7会合連続で金利据え置き　一部メンバーは利下げ主張
南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)は18日に開いた会合で、主要政策金利のレポ金利を7会合連続で8.25%に据え置いた、ただ政策決定は昨年9月以降で初めて全会一致にならなかった、金融政策委員会(MPC)メンバーのうち4人が金利据え置きを支持したが、2人は0.25%ポイントの利下げを主張した(ロイター)
米フィラデルフィア連銀業況指数、7月は13.9に上昇　4月以来の高水準
米フィラデルフィア地区連銀が18日に発表した7月の製造業業況指数は13.9と6月の1.3から上昇した、ロイターがまとめたエコノミスト予想の中央値(2.9)も上回り、4月以来の高水準となった(ロイター)
シカゴ連銀総裁、FRBは「黄金の道」危険にさらす－利下げなければ
米シカゴ連銀のグールズビー総裁は、労働市場のより急激な悪化を回避するため、金融当局は近く利下げに動く必要がありそうだとの考えを示唆した、労働市場はここ数カ月に軟化が見られている(ブルームバーグ)
17日夕の円急騰、ポジション処分要因か　当預予想で介入示唆されず
日銀が18日に発表した19日の当座預金予想によると、為替介入が反映される「財政等要因」は民間予測の3000億円─4000億円の不足に対し、5900億円の余剰となった、市場では「為替介入があった可能性は相当低いとみるのが自然だろう」（セントラル短資の高浜陽介企画調査グループ次長）との声が聞かれる(ロイター)

東京前営業日比

	07/18 15:15	07/19 6:00	円換算
ドル円	156.10	157.37	1.27
NY金	2,469.45	2,447.85	-17
NY白金	1,011.80	981.40	-114

(時間は東京タイム)

注目のECB理事会や一連の米経済指標を経て、市場ではドル買い戻しが進展しています。
ユーロドルは1.09割れに沈み、155円半ばにまで下げたドル円は現在157円台を回復しています。
FRBによる利下げやトランプ政権によるドル安誘導が期待されており、ドル買い戻しも限定的との声も聞かれます。
なお一昨日夕方の円急騰は、介入ではなかったもようです。

▼株式

ダウ：40,665.02ドル(-533.06)

ナス：17,871.22(-125.70)

前日まで上昇が続いたダウでしたが、さすがにこの「足」は…。

▼債券

米10年債利回り：4.200%(+0.043)
実質金利：1.938%(+0.045)
期待インフレ率：2.262%(-0.002)

Date	NY金($)	実質金利(%)
07/16	2,467.80	1.888
07/17	2,459.90	1.893
07/18	2,456.40	1.938

(過去3営業日)

右軸：実質金利(上下逆注意)

左軸：NY金(ドル)　　右軸：期待インフレ率(%)

ドル高を背景に、米10年債利回りは4.2%を回復しています。

▼原油

NY原油9月物は、0.14ドル安の81.30ドルにて終了。

株安を受け、NY原油の上昇も一服です。

▼金

NY金8月物は、3.50ドル安の2,456.40ドルにて終了。

今朝の国内金は、22円安の12,400円で終了しています。

NY金は本取引終了後に下げ幅を拡大、2,450ドルを割り込んでいます。

左軸：NY金(ドル)　　右軸：信託金残高(トン)

SPDR：840.01トン(-2.01トン)

▼白金

NY白金10月物は、22.10ドル安の986.00ドルにて終了。

今朝の国内白金は、85円安の4,963円で終了しています。

ドル高によりNY白金は下げ幅を拡大、直近安値を下回っています。

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ダウに不穏な足が…