~負動産時代の到来~ お遺しは許しまへんで! | 【正大光明雑記】

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賃貸マンション経営ファルコンのブログ

皆さまこんにちは、ファルコンの櫻井です。

各大学の期末試験もほぼ終了し、大学3年生の方々はそろそろエントリーシートの作成などをはじめられる時期かと存じますが、【終活】は順調に進んでおりますでしょうか?

お若い学生諸兄は、企業からのお祈りメールに戦々恐々とされていることでしょうが、数十年後にはこぞってお祈りされたくなりますので、それまでしばしご辛抱ください。


さて、お祈りされる際、ご自分の意思を遺していく方々へ寸分たがわず正確に伝えることは、そのじつ容易なことではございません。
そこで[エンディングノート]を購入してみました。


自身の葬儀内容や、


介護の要望、


延命措置の有無や


お墓の詳細まで、

もしものときに周囲の大切な人達に迷惑がかからぬよう、元気なうちから準備をしておきたいものですね。


そして、お祈りされた後に高確率で勃発するであろう天下分け目の大一番【遺産相続】でございますが、不動産を所有されておられるかたはくれぐれもお気をつけください。

そもそも、土地というものは人口が増加していくという前提のもとに価値が成り立っております。
30数年後には総人口が1億人を下回るであろう[2050年問題]を抱えておる我が国において、不動産はもはや負の財産【負動産】になり得るのです。

このお言葉の生みの親であります不動産コンサルタントの牧野知弘氏は、ご高著でつぎのように記されております。

『不動産の価値はそのほとんどが土地にあるといっても過言ではありません。
(中略)
ところが、この本来持っているであろう土地の価値に対して、もはやニーズがどこにも存在しないということになれば、話はややこしくなってきます。
(中略)
今や土地や建物を相続するということは、もはや何の利益も効用も生み出さない資産を引き受けるという場合も大いにありえるのです。それどころか資産を受け継いでしまったばっかりに、毎年多額の出費を強いられ、維持管理を行なっていかなくてはならないやっかいものの資産である可能性も出てきているのです。
それはまるで、借金を引き受けてしまったかのような状況に陥る人だって多くいるのかもしれません。』
牧野知弘著 『空き家問題 -1000万戸の衝撃-』 祥伝社新書より抜粋


こうなってきますと、不動産などの投資によって得られる資本収益率に警鐘を鳴らされているトマ・ピケティさんの理論は、今後の日本には当てはまらないのかもしれませんね。

【家に帰るまでが遠足】と申しますが、【灰になるまでが人生】と再度、肝に命じ、八事の火葬場まで気を引き締めてまいりたいと存じます。




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