横浜FCのU-19所属であった木下康介選手がドイツブンデスリーガ1部のフライブルクとプロ契約を結んだというニュースが数日前に飛び込んできたが、宮市亮選手が高校からJリーグを経由せずに海外のクラブとプロ契約をしたことと同じように、今後はこのようなケースも増えていくのかもしれない。
中学からブラジル留学していた三浦知良選手はその偉大なる先輩だが、海外のプロリーグからプロとしてのキャリアをはじめる日本人が増えていくとしたら、それはとても素晴らしいことだ。同時に、日本の持っているJリーグというものをもう一度魅力のあるものへと変えていく転換点となる出来事なのかもしれないとも思った。
ブンデスリーガで日本人の価値を高めたのは間違いなく香川真司選手であり、もっと昔には奥寺康彦というレジェンドがいる。韓国も車範根というアジアの虎と呼ばれたとんでもないFWが活躍していたし、イランではあり・ダエイであるとかハシュミアン、マハダビキアなどが主力として活躍していた。
そういう意味ではブンデスリーガがアジアという地域に偏見がないというのも大きな魅力であり、またブンデスにはEU枠外の選手枠というものがなく、ドイツ人が何人、地元選手が何人という決まりさえ守っていれば、海外籍の選手の数が制限されないという魅力もある(これはオランダも同じ)。
現在世界のトップリーグといえばスペインのリーガ・エスパニョーラ、イングランドのプレミアリーグ、そしてブンデスリーガとなり、かつて隆盛を極めたイタリアのセリエAはリーグランキングではブンデスの下となっている。また、今季の欧州カップの結果次第だが、2位のプレミアリーグにすら届きそうなのは現在のブンデスリーグなのだ。
ドイツと日本というのは戦時中の同盟関係のみならず、民族性の類似であるとか、文化でも似たものを持っているとされてきた国である。その国に日本人選手が多く所属し、そこからまた別のリーグのトップチームへとステップアップしていくのは悪いことではないように思う。
そもそも、Jリーグはブンデスリーグをモデルにして作られたという話もあるし、伝説のメキシコ五輪のサッカー銅メダルの時の監督はクラマー氏であり、彼はドイツ人だ。そういう時代からサッカーでは日本とドイツは結びつきが強い。
これから木下選手のみならず、若手がブンデスにもっと移籍していき、ブンデスリーガの放送が増えていって、逆にJリーグでもかつての浦和レッズのようにドイツ人選手を多く抱えるチームが出てきても面白いのかもしれない。
いずれにしても、ドイツとの結びつきがもっと強くなっていくと面白いなと思った。サッカーだけではなく、経済的にも政治的にも。