怪談15:女友達Mの話① | 孫悟大のブログ

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どうも。

今回は俺がフィリピン滞在時に体験した「ヒトコワ」の中でも一番怖かった「ヒトコワ」の話をしたいと思います。最初に話すと、この回は全てハイスクール時代から付き合いのあるフィリピン人ハーフの「女友達M」に起きた事件に俺が巻き込まれた話です。

 

1.女友達Mのお義母さん

フィリピンのハイスクール時代から交流ある日本人×フィリピン人ハーフの「女友達M」には当時「4人目のお義母さん」がいました。「女友達M」のお義父さん(日本人。女友達Mは2番目のフィリピン人妻の連れ子。)は過去に5回結婚と離婚を繰り返して、6人目の嫁さん(純粋なフィリピン人妻)だったそうです。で、「女友達M」のお義父さんは日本でお仕事していたので、毎月の送金だけで娘の世話は全て「お義母さん」と「お義母さんの親戚達」に任せていました。で、この「お義母さん」がかなりの極悪人で、まず「ネグレクト」が当たり前で、連れ子の自身の息子(純粋なフィリピン人。Mにとっての義弟。)と「女友達M」の弟(お義母さんから生まれたMの異母弟)だけ可愛がって、「女友達M」に対しては食事は作らないが当たり前で、雇ってたメイドにも「世話しなくていい」や「冷たく接しろ」と命じていたそうです。また休日に「お義母さん」と「お義母さんの子供達と親戚達」で遠出で遊びに行った時は、「女友達M」から財布と合鍵を取り上げた状態で、着の身着のまま朝食を食べる時間すら与えず追い出してた事も何回もあり、何回か助けを求められたので俺の寮で飯食わせたり、深夜過ぎまで「お義母さん達」が帰宅しなかった時は、女の子一人(Mは当時16歳)を夜ふらつかせる訳にいかなかったので帰宅するまで寮で待機させた事もありました。またお義父さんから送金された生活費も、本来は「半分は女友達Mの為」だったのに、「女友達M」曰く狡猾な「お義母さん」は学校に目を付けられない程度に「小遣い」を渡して、それ以外は「お義母さん」が散財していたそうです。
で、2012年2月末にとある事件が起こり、俺自身も「女友達M」と交流があった事から最終的には「命の危機」にすら陥る出来事が起こりました。
2月末の登校日に「女友達M」が真剣な顔で「お兄(俺)に相談がある」と言ってきたので聞く事になりました。で、聞いた内容がその「お義母さん」が偽造の住民票・戸籍謄本・パスポートを幾つも偽造・所持して、何人もの「日本人男性」と重婚していた事が判明したらしいのです。何でも「お義母さん」の言いなりになってた「お義母さんの親戚」の一人が流石に「女友達M」の扱いに対して不憫に感じた事と、「女友達M」曰く「味方になった親戚の方」が腹の中で「この女狐め」とずっと「お義母さん」を目の敵にしてた事から「お義母さんの本性」を教えて、「フィリピンから逃げなさい」と言ってきたらしいのです。で、その味方になった親戚の方から「偽造パスポートや偽造身分証に結婚届の証拠」全てを帰り際に受け取る手筈になってたらしく、ボディーガードとして一緒に来て欲しいとお願いされました。で、俺は乗り掛かった舟だったので付き合う事にして、放課後に校門前で待っていた「味方の親戚」の方と会って、「女友達M」は「偽造と重婚の証拠」を全て受け取りました。また「お義母さん」はこういう事態が起こった時の為に「掃除屋」として「ギャング」とも繋がりを持っていたらしいので、味方になった親戚の方は雲隠れすると言っていたそうです。で、俺と「女友達M」は場所を変えて、偽造書類の証拠や重婚の証拠を全て確認しました。数えたら「女友達M」の「お義父さん」を含めたら「6人の日本人」と「お義母さん」は「重婚」していたのです。オマケにそこで新たに判明したのが、その「お義母さん」は本名で既に「フィリピン人男性」の旦那もいたのです。で、そこで「女友達M」が一枚の写真から気付いたのですが、「お義母さん」と行動を常に共にしていた「親戚」の「フィリピン人男性」が毎回いて、その「フィリピン人男性の旦那」が「親戚」と偽っていた男の写真だったのです。そこで立った仮説が、つまり「フィリピン人男性の旦那」は「自らの妻=女友達Mのお義母さん」に「金を得させる為」に知った上で「日本人男性達と重婚」させていたのです。で、俺も成り行きとはいえ事の重大さと闇の深さに気付いて言葉を失いました。書類確認後に俺が「女友達M」に「どうするの?」と聞いたら「近い内にお義父さんに連絡して、日本に逃げる」と計画していると話して、その日はそこで解散となりました。で、ここから事態が一気に急加速します。
翌日、いつも通り登校したら「女友達M」が青い顔して登校してきたので「なんかあったのか?」と聞いたら、なんでも寝る前に「親戚と偽ってる本命の旦那」が酔っぱらって「女友達M」の自室に乱入してきたそうです。オマケにご自慢の「ショットガン」を所持した状態で。で、「女友達M」に酔いながらショットガンの銃口を向けてその男は「お前、俺らが生活費使い込んでる事やお前の扱いに対して親父にチクったら●すからな?」と脅してきたそうです。そしてその様子を「お義母さん」は後ろでニマニマ笑いながら見ていたそうです。
流石に俺一人では事態が手に余ったので、まずは信頼出来る大人に相談という事で、当時俺ら日本人生徒全員が悩み相談や困り事を話していた元校長先生経験ある日本人のおじいちゃん先生に相談する事にしました。最初は「女友達M」は渋っていたのですが、事態がデカすぎた事から俺が説き伏せて、日本語教諭の教員室に連れて行きました。で、俺同席で「女友達M」にショットガンの件と同時に「偽造と重婚」の件も先生に打ち明けさせて、とにかく「女友達M」が危ない状況にいる事を伝えたら、おじいちゃん先生が「事がデカすぎるし、事態が一刻を争う状況だから学長に今日中に話出来ないか直談判してやる」と約束して下さり、そこから日本人教師全員で学長に直談判して下さり、昼食後直ぐにアポイントメントが取れました。そこから「女友達M」と日本人教師陣で学長に会いに行き、一時間ほど話したそうです。で、戻って来た「女友達M」から俺に打ち明けられたのが「学長の自腹で翌日日本に帰国する」計画になったと話してくれました。で、迎えの件でお義父さんか義兄に話さないとならないとなって、俺がたまたま当時のフィリピンのSIMカードの中で唯一「国際電話可能」な「GLOBE」のSIMカードを代表に持たされていたので、10分間だけ通話可能な料金を俺がその場でSIMにチャージして、その場で「女友達M」に電話させ計画をお義父さんに伝えさせました。また、「女友達M」は下手に動きを見せない方が良いとアドバイスを受けた事から、お義父さんがもしも都合が悪くて空港に行けない場合の保険として俺からSNSで「女友達M」の義兄にチャットして計画や事態全て伝えました。義兄から返信が届くのを見届けてからは、学長命令により「女友達M」への緊急を要する事態以外での連絡を全て禁止されていたので、義兄からの返事に対して「女友達M」に伝えた際はSMSで一言「OK」とだけ送ると伝えて送りました。
で、翌日は「女友達M」は登校せずにそのまま自宅出て直行で空港に向かったので、夕方の学校終わりにおじいちゃん先生からこっそり「無事に日本帰国出来た報せ来たよ」と教えていただけました。ですが、こっからが俺の地獄の始まりでした。
そして「女友達M」が帰国して二日が経過した頃、おじいちゃん先生と他の日本人教師達からこっそり俺は呼び出しされ、「女友達Mの義母や義母の親戚達が学校内に行方を知ってる奴がいないか嗅ぎ回ってるから気を付けろ」と警告を受けました。で、言った矢先からフィリピン人教師達から「女友達Mの行方知らないか?お義母さんに親しい人間に聞く様に言われたんだが、お前何か知らないか?」と何回か問い詰められました。ちなみに「計画」を知ってた人間は提案した「学長」・「同席した日本人教師達」だけで、俺はどっぷりと事態に巻き込まれていたので「特別枠」として「計画」を一人だけを知ってました。ですが、表向きは俺すら「知らない」と振る舞わなければならなかったのでシラを切りましたが、追及が激しい時もありました。また、「お義母さん」は俺の同級生達に金を握らせて行方の追及をしてきましたが、勿論シラを切り通しました。で、3月になり学生も先生達もバタバタ忙しくなったので、在学中は「女友達M」の事で追及はありませんでした。ちなみに、「女友達M」の帰国前にSNS上で「お義母さん含めた悪の親戚達全員」既にブロックしていたので、SNSでバレたり追及される事はありませんでした。
卒業式が終わり、夏休みに突入して暫くは代表からも何も用事や仕事が来なかったので、ネカフェでYouTube観てぶらぶらしてたら久しぶりに「女友達M」からSNSで連絡が入りました。で、無事日本に帰国出来た事や日本で平和に暮らしている事を話してから、味方になった親戚の方からSNSで聞いたらしいですが、なんと「女友達M」と「俺」と「女友達Mの彼氏」が「お義母さん」と交流のあった「ギャング」によって探されていたらしいのです。どうも「女友達M」曰く、真実を知った「お義父さん」が「お義母さん」に「女友達Mは学校の先生や友人達の手助けでお前から離れて日本にいる」って言ってしまったらしく、「お義母さん」は俺が「お義母さん」の本性知ってる事を知ってしまったらしいです。でも幸い俺は「お義母さん」と面識が無く、「女友達M」はフィリピンの携帯は足がつかないようにと学長命令で置いて行ったのですが、その前にアドレス帳やSMSのやり取り全削除してくれたお陰とフィリピンで使ってたSNS垢も削除していたので、俺の名前も顔も「お義母さん達」にバレる事もありませんでしたが、「名前と顔は分からないけど学校に親しかった日本人の男子生徒がいた」と認識だけされていたのと、「女友達M」と仲悪かったクラスメイトの誰かがうっかり「漏らす」可能性もあるから、とにかく危ないから暫く外出するなと釘を刺されました。なので、そこから大学入学迄はずっと引きこもり生活を送りました。ですが、引きこもっていても一回だけ本当に危ない時がありました。それが「女友達M」は全削除したのに俺の携帯に「お義母さんの親戚」から電話がかかってきのです。ただ、俺を「孫悟大」ではなく「女友達Mの彼氏」と勘違いしていたので、そのまま「女友達Mの彼氏」を演じて「二人が別れた事」にして行方は知らないと電話で追及されましたが、シラを切りました。後々判ったのが、「女友達M」は携帯電話のアドレス帳とSMSは全削除したらしいのですが、通話履歴だけ消し忘れたらしいので、ランダムに「通話履歴」の番号にかけて居所を掴もうとしていたようです。
以上が「女友達Mのお義母さんの話」でした。思い出しながら書いてましたが、やっぱり今でも滅茶苦茶怖かった。よく俺生き残れたなと思います。本当に一歩間違えたら人生終了だったかもしれなかったと思うと、いくら友人で色々身の上話や身の上相談乗ってたとはいえ、首突っ込むもんじゃないなと思いました。
ちなみに女友達Mの身内の「ヒトコワ」はまだ続きます。それだけ彼女の身内は本当に「危ない人」ばかりなのです。
では、また。