8月・・・



もうこのときは、今が何月なのかもよくわかっていなかった。



体も、心もやせ細っていた。



お金があれば、ホストクラブへ通っていた。



といっても、別に高いボトルをいれたりするわけでもない。



ただただ、家にいたくないから、時間をもてあましていた。




一人になりたくなかった。



そしてついに、私は入ってはいけない領域にまで踏み込んでしまった。



アダルトビデオ・・・



たまたま駅でスカウトされ、私はお金のためにとびこんだ。



だけど、撮影したのはJKもののパンチラV.



単体物と違って、何十万も入るような仕事ではない。



せいぜい3万がいいとこ。



でも、たとえ腐りきった世界でも、自分が必要とされることには、なんだかいい気分になった。



普段は歌舞伎町のキャバ嬢。



人見知りで無愛想な普段の自分はそこにはいない。



だけれど、実際に接客をしているのは、私ではない別人格。



私の病名は、多重人格障害。



医師からもそう診断され、この段階で自分の中には、私を除く2人が存在していた。



おかげで私は店で2位の成績だった。




けれどもう、私は自分がなんなのかすらも、わからなくなっていた。



ただただ金を稼いでいた。




あの手紙に、めぐり合うまでは・・・



☆ALICE☆