[大会名] Jr.BORDER ACT.25  OM Limited

[日時] 2024211日(日)

[場所]神戸市立王子スポーツセンター

[主催]Jr.BORDER 振興会・(一社)日本修斗協会

 

肌寒さを感じる冬空の元、

神戸市立王子スポーツセンターにて

Jr.BORDER ACT.25が開催された。

本大会はキッズ修斗最終学年キッズ6限定のワンマッチ大会として開催された。

その中でも印象に残った選手をいくつかピックアップしていこうと思う。

 

今大会キッズグラップリング部門最優秀選手賞を獲得した

萩野 隼太選手(トリニティサンズ)

ゴングと同時にダッシュ&スライディング。

キッズではあまり見られない今成ロールでグラウンドに引き込むとコンビネーションから一気に十字を極め会場をざわつかせた。

 

そしてキッズ修斗部門最優秀選手賞を受賞した

市原 龍太郎選手(MMA Zジム)

今大会までMMA未勝利とは思えぬ戦いで一本勝ち、グラップリング部門同賞受賞の萩野選手とも引き分け、今大会までの努力が目に見える形となり。

MMA初勝利とともに同賞をもぎ取っていった。

 

毎回大きな挨拶に元気一杯のファイトで会場を盛り上げてくれる前田 英吉選手(ENCOUNTER)毎回絶対MVPを獲ってやるという姿勢が見ているこちら側にまで伝わってくる。

前回にも増して、セコンドのお父さんとの意思の疎通がスムーズになっており、いよいよ自分のスタイルが確立してきた様に思う。

来年ジュニアルールでは更に開花しそうな予感がする。

 

この年代最強の呼び声高い 宮城 壮一朗選手(FREEDOM@OZ今大会全試合貫禄の一本勝ち。

この年齢で50戦以上をこなすラスボス的存在である。

今後ジュニアに昇格後の活躍が楽しみなのと同時に、今日彼に負けた選手達がいかに奮起するのか、巻き返すのか

それとも宮城選手の天下が続くのか、格闘技関係者は要チェックである。

 

ここからは個人的ベストバウトを2試合。

まずはキッズ修斗、亀井 馨真(直心会生野道場TK68)対 佐官 廣人(総合格闘技コブラ会)両選手は勿論。両陣営セコンドの「勝たせてあげたい」という強い思いがこちらまで伝わってくる熱い試合展開。

両選手がどれだけ周りの人間に愛されているのかひしひしと伝わってくるキッズ修斗らしい試合であった。

 

そして平松 秀寅選手(トリニティ・サンズ) 対 近江 泰地(BURST)のグラップリングマッチ。

高速タックルから、怒涛のパスガードで攻め立てる平松選手に対し近江選手が最後まで諦めず捌き続け逆転を狙う展開。

正直もっと長い時間で見てみたいと思った良試合であった。

 

ここからは試合以外について

毎度の事ながらJr.BORDER 卒業生達の成長、活躍は嬉しいものである。

同大会初開催時から出場し、昨年プロシューターに昇格した亀井 修真選手(直心会生野道場TK68)、体調不良の師匠に代わりジムではクラスを指導し、今大会必死にセコンド業務をこなしている彼を見ていると(あの時マウスピースが苦しいと泣いていたあの子がこんなに立派になって..)などと考えると涙腺が崩壊しそうになった。

セコンドの声も彼の師匠にそっくりで、そこも涙腺ポイントであった。

 

同じくJr.BORDER卒業生でプロデビュー戦も決定した中島 陸選手(総合格闘技ゴンズジム)も毎回用具チェック、ビデオ撮影等を手伝ってくれ、大人以上にしっかりとした立ち振る舞いに毎度のことながらこちらの姿勢が正される。

プロのケージでの親子2代の競演期待される。

お父さん(ムテカツ)もいつも有難う御座います。

 

今回勝って光を浴びた選手達は勿論、結果が伴わなかった選手達も多くいました

勝負事なので勝つ事はとても尊い事です、勿論負けるととても悔しくて辛いです

勝ち負けではないとは言いません

ただ負けない人間はいないです、負けた後自分がどう考え行動するかが大切です

勝っても、負けても、それでも人生は続いていきます

この経験が少しでも子供たちにとって心も糧になればと思います

 

 

大会終了後も、他ジムの仲間達と写真を撮ったり、別れを惜しんでいる姿は本当の卒業式の様でした。

 

今回で格闘技から離れる子、この先も続けていく子、

キッズ修斗に参加した全ての子供たちの人生が明るいものになる様心から祈っています。

 

皆、卒業おめでとう!

 

最強より最良を

 

r.BORDER振興会 小堀 貴広