Jr.BORDER ACT.16


2018 1123日(金・祝)


神戸市王子スポーツセンター


今回も寒さ吹き飛ぶ熱戦の連続となったJr.BORDER ACT.16の大会をレポートする。


まず、恒例のライバル対決となった と松尾 晃弥選手(総合格闘技道場BURST)坪田 璃一選手(総合格闘技ゴンズジム)の一戦は前半に坪田選手の十字が極まりかけ、あわや一本といった場面を見せるも松尾選手が落ち着いて対応し、最後はきっちり十字で一本勝ちとなった。

実はプライベートでも仲良しの二人。

まさに「戦友」と書いて「とも」と呼ぶこの二人のライバルストーリーから今後も目が離せない。


キッズ6では、中島 陸選手(総合格闘技ゴンズジム)、 塩見 丞太郎選手(パラエストラ東大阪)、澤田 孝希選手(チームKIZUNA)、杉谷 怜哉選手(トリニティサンズ)の四強時代が長く続くかと思われていたが、蓋を開けてみれば 杉谷選手が他の三選手に対してオール一本の圧勝。

頭一つ飛び抜けた存在となった。

この先他の三人の追い上げるか?

それとも新星が現れるのか?

この世代も要チェックである。


初参戦となった池田 悠善選手(総合格闘技道場IXSIM)等岡山勢もトータルバランスが優れていた選手が多く、ルールに適応さえすれば今後脅威になりそうである。


また今回では技術的にも一つのターニングポイントとなった大会だった様に思う。


キッズ、ジュニア共に顔面へのパンチが許されないルールの為、フルコンタクトの間合いでの戦いになるのだが、一方が打撃に付き合わず、組んでしまえばグラップリングとなるので、打撃戦にするにはある種「両者の同意」が必要であった。


またその間合い故に打撃からタックルの繋ぎが顔面有りのようにスムーズに移行し辛いといった面もあった。


今回、里見 祥英選手(MMA Zジム )が多様したスイッチを取り入れた体捌きで対戦相手に組み付かせないスタイルが広まれば、今までの様にグラップリングが強ければベタ足で詰めて何とかなるといった戦法が通じなくなってくるであろう。


今後キッズ、ジュニアにも立ち技での位置どりやステップが重要視されて来る時代に入って来たのかも知れない。


プロの世界同様、時代は繰り返すものである。


今回、大会運営側としても幾つかの新たな試みを行ってみて、上手くいった部分、いかなかった部分両方あり、次回大会には選手達の試合に向かう姿勢同様、「前回より少しでも良くする」事を念頭に取り組む次第です。


参加して下さった皆様、運営スタッフの皆んな、冷え冷えとした武道場でも長時間の御参加、誠に有難う御座いました。


また桜舞う季節にお会いしましょう!


                                                 小堀 貴広