Jr.BORDER ACT.13

2017113 

神戸市王子スポーツセンター


早いものでナンバーシシリーズも13回目を迎えたJr.BORDER


選手のレベルの向上に伴い、過去最高にマッチメイクに苦戦した今大会。。


その甲斐あってか今大会も過去最高レベルとなった熱戦の模様をレポートする。


今回特に感じたのは、各道場の地力の向上である。


今までは何か一つ、恐らく大会用に一つの技(トリッキーである場合が多い)を磨いて参戦し結果を残し、次大会で他道場がその対策を練ってくると言ったケースが多かった。


しかし、今大会では一つの技と言うよりも基本的な技術を避けず、丁寧に作り込んできた印象があった。


それに伴い、全ての試合で流れる様な展開が多くなった様に感じた。


さらに極めに対する意識、能力も非常に高くしっかり「打って」「投げて」「極める」を実践していたように思う。


特に、中島瑠星選手、嶋本愛士選手(共にトリニティサンズ)の、基本のテイクダウン、しっかりパスして極める技術は普段の打ち込みの大切さを再確認させられる内容であった。


また遠くは広島から参戦の伊藤凛海選手(BURST)は師匠譲りの極めの強さで一本勝ちを量産。

今後が非常に楽しみである。


そして今話題のスーパールーキーを兄に持つJr.BORDERレギュラーの安芸志隆選手(MMA Zジム)もいつも通り明るく激しい試合を展開、会場を盛り上げた。


今大会最大のアップセットを起こした間渕源次郎選手(修斗GYMS直心会)はガードからのショルダーチョーク(確認後ヴォンフルーチョークではありませんでした)と言う珍しい決まり手を見せた。


そして個人的にイチオシなのが盤石の強さを見せた亀井修真選手(直心会生野道場TK68)、一時期低迷した時期もあったが今大会遂に覚醒。

高いレベルの打撃、極めを持つだけにJr.での活躍も期待される。


またグラップリング部門では澤田幸輝選手(チームKIZUNA)や島田太陽選手(パラエストラ東大阪)等が抜群の動きを見せつけた。


大会終了時には大勝拓真 選手、石原慎之介選手、安芸柊人選手等が挨拶をし大人達(プロを含む)を遥かに上回るしっかりとした挨拶で大会を締めてくれた。


なおこの三名と修斗最年少プロ 高木大翔選手(BURST)が2017123日(日)香川でプロデビュー戦を行うので、是非注目を。


最後に今大会初参戦の選手も多く中々勝ち星を挙げられなかった選手もいたと思う。

悔しいと思うし、辞めてしまう選手もいるかもしれない。


でもまだまだ始まったばかり


続けるにしても、辞めるにしても


これから先ステキな事がいっぱい待ってる


君達の未来は明るいよ、とオジさんは思います。



勝った選手が初参戦で負けた選手の防具を外してあげている光景を見ながら


「皆んなステキやん。」


と思った。


また皆んな次回大会で元気で会いましょう。


新米ブリーダー 小堀貴広