驚き一杯の自然界
近頃は、外部からの刺激に対し、めっきり感度が落ちていると自覚しているのだが、うとうとしながらラジオを聞き流していた私の耳が敏感に反応し、思わず全身、耳の状態で、放送に聞き入ってしまった。
それは数少ない私のお気に入り番組だったのだが、ある小学校低学年の男の子の質問がきっかけだった。
お魚は体の片側に目が一つで、反対側にもう一方の目があるけど、人間はどうして両目が一列に並んでいるのか。なるほど、そういわれてみればなぜだろう。
恥ずかしながら一度たりともそのような疑問を抱くことは無かった私。
回答する専門家の先生いわく、お母さんのお腹の中にいるときの赤ちゃんは、右側の顔と左側の顔とは離れていて、成長するにつれ、右側の顔と左側の顔とは互いに接近していき、最終的には左右の顔が一緒になって、人間の顔になるそうだ。と。
まさに初耳。そのような予想だにしなかった壮大な整形プロセスが胎内で行われていたとは、これぞ造化の妙としか表現できない。
以来、自分の顔を触りながら、左右の顔が合体した際に出来だと思われる合体の痕跡を手でまさぐりながら想像をたくましくしている。
彫りの深い顔立ちの人は、合体が緩やかに丁寧に行われ、稜線をできる限り高く盛り上げたのか、などと妄想する。
この衝撃的な事実を知ってからというもの、顔の中央には明らかに合体時の痕跡が残っている事実を確認している。たとえば、鼻の下から唇の上まで伸びる二本の溝,左右の境界線のような鼻の中にのびる壁。
知れば知るほど不思議一杯の自然界。知れば知るほど興味の尽きない
自然界。身の回りにも不思議は一杯、ただきづかないだけなのかも。幼い子供たちの旺盛な好奇心を多少なりとも見習いたいものだ。