前回に続いて、また如何にも醜悪な気配を漂わせてるな(;'∀')
闇堕ちした金光和尚・・・いや失礼。
某国…まさか徴用工やら慰安婦やらの事ですか。
とても語れないので、最終的かつ不可逆的にノータッチで。
社長は嫌味や罵声を並べますが、実際のところこの勝負は渡りに舟でした。
なぜなら、メンバーの1人が消えた落ち目の3人には、どう叩いても3000万円の回収など不可能。
無理に3人を縛り付けても、勝手に飛ばれてしまえばそれまでです。
初期投資にそれほどまでの大金が掛かったこと自体、かなり改ざんの臭いはしますが、一勝負して勝ったならその3000万円がマミヤ側から支払われます。
ほぼ諦めていた金が舞い込むチャンスですから、社長としては受ける一手という事になりますね。
ん・・・治、3000万円払えるの・・・?それともマミヤが払うのか。
あるいは絶対に勝つ自信があるという事なのか・・・
分からん。
勝負は半荘1回のサシ勝負、もちろん「闇麻」ルールで行われます。
社長は既に予習してきた様ですが、おさらいすると・・・
・切る牌が危険だと思った場合、1000点を場に供託することで裏向きに伏せて切ることが可能。
これを「闇」と言う。
・相手はその牌を見たいと思った場合、倍の2000点を供託することで表向きに開けさせることが可能。
これを「闇返し」と言う。
・それでも開けさせたくない場合、さらに倍の4000点を供託して伏せきることが可能。
これを「完闇」と言い、相手はもう開けることが出来ない。
・闇、完闇で切られた場合でも、相手はロンを宣言することが可能。
・供託された点棒は、その局が流れた場合は次局に引き継がれる。
・2vs2の構図、下家にサシコミ要員を置くことが可能。
・ただし闇を行えるのはサシ馬の二人だけ。
覚えるべきはおおよそこの7つ。
鷲巣麻雀や二人麻雀、17歩などと比較しても、かなり飲み込みやすい簡素なルールですよね。
基本的な闘牌の流れ自体は普通の麻雀と変わりません。
ただ、このルールはまさにハイリスクハイリターン。
そして奥が深い。
麻雀初級者なりに考察してみますと、
闇、完闇は危険牌を隠し通せる強力な戦術ですし、1局あたりの回数制限もありませんが、かと言って連発してはもちろん持ち点が削られていきます。
あるいは相手が実は2000点や3900点の手だったとき、恐れて完闇を行った場合は、持ち点は振り込むよりも赤字という事になります。
また幾らロンされないとしてもツモはありますから、供託が全て持って行かれてしまう。その分本来の点数よりも相手は得をする訳ですから、一見すると防御策に見えますが余計に傷口を広げる可能性もある。
逆に言えば好形が予想される状態で完闇を行ったなら、よほど和了に自信のある牌姿、あるいは少なくとも5000点の出資は厭わない程度の手を育てているという証にもなる。つまりリーチと同等以上に警戒が高まるので、直撃を奪いにくくなるだろうな。
闇戦術は強力な盾ですが、同時に和了点を高める爆薬でもある。
供託が最大の肝ですね。
つまり闇を使えば使うほど、その局を落とすわけにはいかなくなり、振り込まない為にさらに闇を使ってしまう・・・
そんな際限なく泥沼に嵌る恐怖も想像できます。
多用すれば勝ちに近付くとは言い切れないのが難しい所。
完闇の場合は1回につき計7000点の供託ですから、仮に1局で両者が2回行ったとすれば28000点。
流れた場合は次局、ツモのみでも事実上の三倍満、役満クラスの手になってしまう。恐ろしいな。
前回のマミヤは完闇にロンを宣言して和了を成功させましたが、逆に打ち回しによっては限りなくロン牌だと匂わせることで、誤ロンのチョンボを誘発する使い方も出来なくはない。
さらにはコンビ打ち容認ですから、サシコミ態勢を整えた上で、敢えて闇、闇返しを誘発させて和了点を高めるといった戦法も可能か。
まだまだセオリーや戦術は無数に存在するでしょうし、これはハイレベルな闘牌が見られそうですね。
見えないはずの手牌が見える鷲巣麻雀、
対して、見えるはずの捨て牌が見えない闇麻。
真逆に思えて、実はそのゲーム性は表裏一体。
間違いなく、どちらも通常の麻雀と比較してメンタルの重要度が高い。
必要なのは幻想やブラフに屈せず、場の大局観を持ち、何よりも己を信じて打ち回す事。
アカギの正統続編作品として相応しい、苛烈な闘いが目に浮かびますね。
今回の社長も、肝は供託であると確信。
早速勝負を始めようと意気込みますが・・・
治はどこか焦り顔。
というのも、肝心のマミヤがまだ姿を見せないのです。
社長に謝罪しつつ説明していると・・・
マミヤから一件のLINEが入りました・・・!
いや軽っ!!!( ̄▽ ̄;)
3000万円懸かってるのに寝坊ってw
大物なのか何なのか・・・(^-^;
そのアイコンもなぜ黒猫なのか。
思えばアカギも、市川戦では勝負の時間に遅れてきましたね。
まさかマミヤは港で銃をぶっ放しているとは思いませんが、恐らくは狙ったセルフパロディでしょう。
現代への置き換えをアピールするためにLINEを出してくるあたりは気が利いた演出ですね。
某国のくだりも含めて、令和の時代設定を前面に押し出しています。
治は、マミヤがちょうどこちらに向かっている所だと弁解しますが・・・
待てど暮らせど中々やって来ません。
気まずい空気が漂うこと1時間後・・・
流石に痺れを切らした社長は激怒。
治はもう一度確認を取りますが・・・
おぉぉぉぉぉい!!!!Σ(´∀`;)
ゴメン。じゃないよ!二度寝は流石に確信犯でしょw
これは絶対に悪びれてないね(;^ω^)
我慢の限界に達した社長は、治にマミヤの代役を強制。
治は拒否しますが、社長はそもそも頼まれて来た立場。
これほど虚仮にされた以上、付き合いたくないのは当然ですね。
アイドル3人は帰ろうとする社長を引き止め、背に腹は代えられないと治に取り敢えずの参戦を頼みました。
いやいや、取り敢えずと簡単に言うけど・・・3000万円だぞ。
ぶっちゃけ社長が帰ってしまえば話は無に帰す訳で、治としてはそれでも構わないところ。人の金だと思って無責任な・・・w
とはいえ話を受けて場を設けた以上、実際は断りづらい。
結局、鬼頭社長のサシ馬は治という形で勝負が始まりました。
この展開はまさに市川戦ですよね。
あの時の南郷さんも自分が打つと知っていたなら、する必要もなかった倍プッシュの闘いなど受けていません。
治も寝耳に水の状態での参戦。
となれば考えるのは・・・やはりマミヤ到着までの時間稼ぎですね。
東場の親番をマミヤに残すためにも北家が望ましいところですが・・・残念ながら南家スタート。
下家・西家には男気組の高杉。
対面・北家にはサシ馬の鬼頭社長。
上家・東家には鬼頭の部下である乃木が座りました。
治の配牌・第1ツモ
この対局は半荘1回勝負。チャンスは限られますから、大物手を振り込めば致命傷になりかねません。
守備重視は当然の判断ですが、とするとこの好配牌は逆に足枷かもしれないな。
そして6巡目。
まだ場にはリーチも闇も掛かっていません。
手なりで進めていた治は、掴んだをノータイム切り。
決して緩んでいた訳ではない打牌でしたが・・・
避けられない! 痛い船出!
これはアンラッキーだな・・・。
和了った乃木の捨て牌は
うーん・・・の出が早いので好形、しかし早々にを切っているので染め手は薄い、チャンタ系も無い・・・くらいしか読めない。
確かに早和了の気配はあったわけですが、あくまで解答が分かっているから言えること。
これだけで被りなしの七対子を張っているなんて読めないよ。
しかもきっちりドラドラだし・・・事故だねホント。
好配牌も水の泡。
流れとしても最悪のスタートを切り、早々に暗雲が立ち込めてしまいました・・・。
そして東家乃木の連荘。
賽が振られた・・・その瞬間。
治の携帯にマミヤから電話が入りました・・・!
右端がマミヤ・・・
短パン・・・というよりショートパンツ穿いてる?
駅には到着したものの、なんと人身事故が発生。
電車が止まってしまったのですね。
とはいえこちらは一刻を争う緊急事態。
治はタクシーで早く来るように伝えました。
すると・・・!
あらら・・・!?(゜゜)
・・・ガチのマジで女子じゃん・・・!!
これはビックリΣ(・ω・ノ)ノ!
不遇の一般人を無報酬で救うあたり、義賊的な要素は零を連想していましたが、顔立ちまでそっくり。
しかも、これは私が福本作品ばかり読んでいるから、その相対評価的に思うことなのか・・・
割と可愛くないか?
いや、普通に結構可愛いよね。
性格はサバサバしてますけど、割と抜けているところもありアカギほどドライではない印象です。
前回の闘牌中はキレキレの煽り、あるいは解説を見せていましたから、鉄火場ではスイッチが入るタイプか。
女子ですけどカッコいい系の主人公だね。
しかも現代っ子というのは初めてですから、出で立ちからして新世代感が伝わってくる。
約15年前の福本先生は、TVのインタビューでギャンブルにおける女性の必要性には疑問を呈していましたが、いやいや実際に描いてみればさほど違和感ないですね。
むしろ新境地が見えそうな予感。
零以来の完全新規主人公ですが、掴みは成功していると思います。
ちなみに「初戦に間に合うか」って・・・前回の勝利は第零話だから除外ですか。
そういえば、前回負けた馬渕社長はこんな発言をしていました。
やはり「コンプレックスガールズ」に加えてマミヤまで地下アイドルとして飼おうとしていた訳だ。
許せねえなコイツ。
2か月越しに地獄に墜ちろ。
なお次号予告でもヒロインとの表記がありましたので、マミヤは女子で確定ですね。
ただ、厳密に言えば『福本ワールド初』という煽りは間違い。
1980年、福本先生の初連載作品である「あまりちゃん」は女性主人公です。
月刊少年チャンピオンにて、僅か5週ではありますが短期連載された作品。