アカギ EPISODE305 感想 ~放浪の怪物たち~ | ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~

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アカギセリフスタンプメーカー・・・絶賛公開中!(ごまかし)
圧倒的猛省っ・・・!(O_O)
 

切り替えて、ぼちぼち更新を再開していきます。

随分と溜まってしまいましたが、まずはアカギから。

 

感想の前に・・・昨年の話となりますが、こちらが当選していました。

32巻の懸賞だった名言ハンカチ・・・!
 
一昨年の9月発売だったので正直忘れていましたが・・・これはなかなか綺麗な仕上がりですね。
 
私は天18巻の「熱い三流なら上等よ・・・!」と迷い、結果的にはアカギ2巻の「狂気の沙汰ほど面白い・・・!」に投票した・・・はず(あやふや)。
 
ちなみに後者の名言は33巻で懸賞のマフラーに採用されています。
こちらについては私は応募していませんでしたが、何と近代麻雀ストアにて販売が開始されていました。
同じ懸賞品であった20周年記念ジョッキも販売中。
販売されないブラックカバーの方を選んで正解でしたね。
 
そのブラックカバーは34巻分が到着。
ご丁寧に発送の遅延に対するお詫びも添えられていました。
35巻分もそろそろ到着かな?
やはり新装版よりもブラックカバーのデザインがしっくり来ますよね。

 

以下今月のアカギ感想です。

 

前回、組員からの強硬策を言葉巧みにかわしたアカギは、手本引きでの大勝の理由を説き、偶然の本質を突いたことを明かしました。

 

肝心の金の在処が気になりますが、翌朝・・・

アカギは客室でのんびり爪を切っていました。

福本作品名物ともいえる極端な深爪・・・
それが生まれる貴重な瞬間。
 
毎回思いますけど、これ絶対痛いよね(°д°;)
福本先生自身がそうなのでしょうか・・・?、意識して読むと寒気を覚えるよ・・・。

 

電車の出発時間が近づきますが、アカギはマイペース。

のんびり靴下を探していると、急かすように治がやって来ました。

 

つくづく対照的な二人ですが、今回も同行するようですね。

何と冷静なツッコミ・・・w
 
しかし治が急いていたのも、発車を喜ぶのも当然。
危機が去り、それに見合う報酬が確定したのですから・・・。

 

そう・・・その頃、

弥代組はアカギの術中に嵌っていました。

組員たちは策の全容を察しますが、まさに後の祭り。
アカギは既に御川の街から離れています。

 

そして、胴であった若頭はアカギが稀代の博徒であったと確信。

むしろ邂逅を感謝するかのように、手本引きから続く鮮やかさに感心するばかりでした。

 

その勝ち金はいわずもがな、アカギの手に。

とはいえ、アカギは勝負すること自体の熱を求め、それによる成功や金は崩していく性格。

 

ゆえに金は置いて行ってもよかった・・・と語っていますが、治にとっては一大事。

一度クーラーボックス内を覗いていた事が功を奏しましたね。

 

治は一連のトラップに感動しますが、実際はふとクーラーボックスを改められたり、カバンの破棄からの口実を怪しまれたらそれまで。

 

結果は二の次、自らの選択に命を張ってこそ博徒たる生き方ですが、アカギにとっては確証などない、苦肉の策だった事には変わりません。

 

相手によってはカバンではなくアカギ達が海の底に沈んでいてもおかしくないところでした。

 

それを鮮烈な勝利としか捉えていない治に、アカギは近いうちの破滅を直感。

アカギの勝利は、いわば死への猪突の裏返し。
それに付いていく行為を治はどこまで理解しているのか、単なる同伴者という認識であれば危険ですよね。

 

しかし、治はやはりこの勝負に明け暮れる日々から降りたくないようで、これは修行のようなもの。

いずれは一人立ちも見据えていると明かします。

いやいや・・・何を言い出したw
 
度重なる勝利を目にして気が大きくなっているのか、それとも傍観するだけで自分の経験値になっていると思っているのか。
 
確かに、沼田玩具店での一件から今まで、アカギに救われ続けている治は強運の持ち主でしょう。
 
ギャンブラーに純粋な運は必要ですが、それだけでは勝てない。
というより、そもそも治は勝負への価値観が明らかにギャンブラー向きではない。

 

これにはさすがのアカギも呆れ顔。

 

得た金の半分をやるとして、今度こそ何か堅実な商売を始めるように促しました。

治の作ったラーメンか・・・
 
・・・何だろう、マズそうw
でも博奕の道へ進むよりは幾分か可能性はありそう。

 

納得しない治に、アカギは死ぬよりいいだろうと勧めます。

しかし・・・治としては生き死にに直結するような博奕は望んでいませんし、そこまでの大勝負の場に立てるとも思えない。

 

裏返せば、アカギも勝ち過ぎずに小勝ちに収めれば安全なわけです。

しかし、当然ながら博奕に手加減は禁物。

いや・・・それは分かり切ったことであって。
 
それより治よ、アカギが追及しないのをいいことに、ちゃっかりラーメン屋の件をはぐらかすんじゃないよ・・・w
 
向いていない道から足を洗わせて、しかも大金をやると言ってるのに・・・しかも二度目なのに悩むのか(・_・;)
キッパリと突き離したくなりますけど、本当にアカギは優しい・・・優しすぎる・・・。治の鈍感さが憎いわ・・・。

 

 

その頃、電車は時間調整の為にいったん停車。

 

目的地である粟津温泉まではだいぶ距離がありますが、アカギはおもむろに立ち上がると、そのまま降りてしまいました。

 

治は慌てて後を追いますが、どうやらアカギに目的は無い様子。

 

本来は止まらない駅で、偶然電車が止まった・・・その流れに沿ってみただけ、といったところでしょうか。

内心では治にほとほと愛想が尽きているようにも思えますが、それでも同行を拒否しないアカギ・・・

 

もはや奇跡のような優しさを見た。何だか泣けるわ。

これは天を斬った沢田さんに匹敵するかもしれない。

 

 

ちなみに、アカギが途中下車した○ヶ谷駅(○の部分が潰れていて読めない)が何処なのか気になりますが、

まず現在の舞台である1968年に対して、本来の目的地だった粟津温泉駅は1962年に廃駅となっています。

 

現在も残る粟津駅を指すとすれば、御川はまず間違いなく美川から来ているので、恐らく北陸本線なのですが・・・旧名を一通り調べても○ヶ谷という駅は存在しませんね。

 

石川には○ヶ谷に該当する地名が

鴇ケ谷(とがたに)臂ヶ谷(ふけだに)河ヶ谷(かがたに)など存在するようですが、いずれも駅名にはありません。

 

しかも描写内の駅名のフリガナは最後の文字だけ「ヤ」と確認できるので、タニと読ませる時点で違う。

 

・・・結局謎を解明することはできませんでした。

あるいは福本先生の創造なのだろうか。

 

特に物語には関係しませんけど・・・気になるな。

 

 

一方、港ではアカギに出し抜かれた組員たちが、捜索の布令を出すか出すまいかで議論していました。

 

すると、そこへ近付く何者かの姿が・・・

組がこの回収劇に騙されていなければ、アカギはもう一晩この賭場に留まっていたはずでした。
 
そうなればすれ違わず、この男はアカギと再会していました・・・!
他でもない、この鷲巣巌が・・・!(@Д@;

 

鷲巣麻雀決着から6年間・・・何があったのか車椅子状態となっても尚、ずっとアカギを追い続けていたのでしょうか・・・?

 

何という執念・・・。

 

ただ・・・鈴木や岡本たちも変わらずに仕えているようですが、殺人行為のほとぼりが冷めるまでの海外への逃避行、雲隠れはしなくていいの?

それともある程度目途が立ったので戻ってきた後なのでしょうか。

 

まさかの再登場ですが、あとは連載最終話を残すのみ。

湯治場に降りたアカギが鷲巣と再会するのか、治との付き合いや勝ち金の使い道も気になります。

 

読切が用意されているとはいえ一区切りは付くはずですから、ここから一話でいかにまとめ切るのか注目ですね。

 

遂に来たるラストエピソードへ、気持ちを高めておこう・・・

 

 
・近代麻雀2018年2月1日号より。