切り替えて、ぼちぼち更新を再開していきます。
随分と溜まってしまいましたが、まずはアカギから。
感想の前に・・・昨年の話となりますが、こちらが当選していました。
以下今月のアカギ感想です。
前回、組員からの強硬策を言葉巧みにかわしたアカギは、手本引きでの大勝の理由を説き、偶然の本質を突いたことを明かしました。
肝心の金の在処が気になりますが、翌朝・・・
アカギは客室でのんびり爪を切っていました。
電車の出発時間が近づきますが、アカギはマイペース。
のんびり靴下を探していると、急かすように治がやって来ました。
つくづく対照的な二人ですが、今回も同行するようですね。
そう・・・その頃、
そして、胴であった若頭はアカギが稀代の博徒であったと確信。
むしろ邂逅を感謝するかのように、手本引きから続く鮮やかさに感心するばかりでした。
その勝ち金はいわずもがな、アカギの手に。
治は一連のトラップに感動しますが、実際はふとクーラーボックスを改められたり、カバンの破棄からの口実を怪しまれたらそれまで。
結果は二の次、自らの選択に命を張ってこそ博徒たる生き方ですが、アカギにとっては確証などない、苦肉の策だった事には変わりません。
相手によってはカバンではなくアカギ達が海の底に沈んでいてもおかしくないところでした。
それを鮮烈な勝利としか捉えていない治に、アカギは近いうちの破滅を直感。
しかし、治はやはりこの勝負に明け暮れる日々から降りたくないようで、これは修行のようなもの。
いずれは一人立ちも見据えていると明かします。
これにはさすがのアカギも呆れ顔。
得た金の半分をやるとして、今度こそ何か堅実な商売を始めるように促しました。
納得しない治に、アカギは死ぬよりいいだろうと勧めます。
しかし・・・治としては生き死にに直結するような博奕は望んでいませんし、そこまでの大勝負の場に立てるとも思えない。
裏返せば、アカギも勝ち過ぎずに小勝ちに収めれば安全なわけです。
その頃、電車は時間調整の為にいったん停車。
目的地である粟津温泉まではだいぶ距離がありますが、アカギはおもむろに立ち上がると、そのまま降りてしまいました。
治は慌てて後を追いますが、どうやらアカギに目的は無い様子。
本来は止まらない駅で、偶然電車が止まった・・・その流れに沿ってみただけ、といったところでしょうか。
内心では治にほとほと愛想が尽きているようにも思えますが、それでも同行を拒否しないアカギ・・・
もはや奇跡のような優しさを見た。何だか泣けるわ。
これは天を斬った沢田さんに匹敵するかもしれない。
ちなみに、アカギが途中下車した○ヶ谷駅(○の部分が潰れていて読めない)が何処なのか気になりますが、
まず現在の舞台である1968年に対して、本来の目的地だった粟津温泉駅は1962年に廃駅となっています。
現在も残る粟津駅を指すとすれば、御川はまず間違いなく美川から来ているので、恐らく北陸本線なのですが・・・旧名を一通り調べても○ヶ谷という駅は存在しませんね。
石川には○ヶ谷に該当する地名が
鴇ケ谷(とがたに)臂ヶ谷(ふけだに)河ヶ谷(かがたに)など存在するようですが、いずれも駅名にはありません。
しかも描写内の駅名のフリガナは最後の文字だけ「ヤ」と確認できるので、タニと読ませる時点で違う。
・・・結局謎を解明することはできませんでした。
あるいは福本先生の創造なのだろうか。
特に物語には関係しませんけど・・・気になるな。
一方、港ではアカギに出し抜かれた組員たちが、捜索の布令を出すか出すまいかで議論していました。
すると、そこへ近付く何者かの姿が・・・
鷲巣麻雀決着から6年間・・・何があったのか車椅子状態となっても尚、ずっとアカギを追い続けていたのでしょうか・・・?
何という執念・・・。
ただ・・・鈴木や岡本たちも変わらずに仕えているようですが、殺人行為のほとぼりが冷めるまでの海外への逃避行、雲隠れはしなくていいの?
それともある程度目途が立ったので戻ってきた後なのでしょうか。
まさかの再登場ですが、あとは連載最終話を残すのみ。
湯治場に降りたアカギが鷲巣と再会するのか、治との付き合いや勝ち金の使い道も気になります。
読切が用意されているとはいえ一区切りは付くはずですから、ここから一話でいかにまとめ切るのか注目ですね。
遂に来たるラストエピソードへ、気持ちを高めておこう・・・