アカギ EPISODE302 感想 ~はぐれ博徒の性~ | ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~

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更新が滞ってしまいすみません。
詳細を述べるつもりはありませんが、私生活の方で少しやらかしまして・・・しばらく感想を書くテンションになれませんでした・・・。
 
まあ、事件や事故の類では無いので、気を取り直して一つずつ挽回していきます。
 
まずは今月のアカギ感想です。

 

前回、鷲巣麻雀の激闘から3年が経過。

アカギは御川の弥城組で手本引きに興じていました。

 

そして言わずもがな、その博才は比類なき物。

天に唾する無謀な賭けも、当然のように成しえるのでした。

 

アカギの爆勝に賭場は歓喜。

通りで乗った参加者たちは一様に感謝し、アカギへ少額ずつ見返りを渡しました。

 

しかし・・・

そう・・・沸き返る参加者たちとは対照的に、弥城組の面々は苦渋の表情を浮かべていました。
 
それもそのはず、スイチの張り方は4.5倍の配当。
アカギの勝ち分は元手の300万円と合わせて1650万円です。

 

アカギに乗った者たちの配当と合わせれば約2000万円。

つまり、胴は現在の価値で2億円をこの一戦だけで支出したことになります。

 

この時点で、弥城組の軍資金は僅かに5,60万を残すのみ。

胴は明日も同時刻に開帳することを約束し、早仕舞いを詫びるのでした・・・。

 

せっかくの大勝の流れですが、資金が無ければ如何ともしがたいですね。

 

参加者たちは渋々賭場を後にしますが・・・

アカギだけが呼び止められました。
 
見え見えですが、アカギはこの展開へといざなった張本人。
組としては失った金もさることながら、これほど徹底的にメンツを潰されては黙って勝ち逃げを許すわけにはいかないのでしょうね・・・。

 

 

しかし、この流れはいわば必然。

その時アカギは、静かに笑みを浮かべていました。

 

そして半ば強制され、今晩は組で泊まることに。

しかし、それは大金を抱えたまま組に囲われるという事。無事に一夜を過ごせるとは・・・とても思えないな。

 

アカギもそれは承知した上での同意なのでしょう。

ひとまず暇を潰したいと、組を離れて付近の港へ釣りに出かけました。

 

 

埠頭の突端で、ひとり静かに座り込むアカギ。
 
・・・その元へ駆け寄る人物がいました!
治!?(°д°;)
 
何故ここに・・・。
 
まさかの再登場ですが、実は前回の時点で賭場にその人影は発見していました。
似ているだけで出るはずがないと思い込んでいましたが、まさか本人だったとは(^o^;)
 
というか苗字は野崎だったんだ。カイジの中学生時代の麻雀仲間でもいたね・・・。
 
アカギとはひと月前に新橋の雀荘でバッタリ再会したそうですが、わざわざ金沢まで付いてきたのか。
よほど心酔しているようですね・・・気持ちは分かるけど。

 

治は楽しげに今日の奇跡に浸りながら、出禁にしなかった弥城組の対応の甘さを語りました。

まさにその通りだけど・・・当たり前の事実を客観的に言われたところでね・・・。アカギとしたら返答に困るよ。
 
というか・・・治とは以前から面識があったとはいえ、性格はほぼ正反対。
 
まあ治の言動にはあしらっているだけのようですし、アカギは頼まれても賛も否もせずに好きにするように言うだけの性格だとは思いますが、他者と連れ添っている光景は珍しいな。

 

 

博才を褒めちぎる治に対し、強いはともかく、上手くはないとアカギは断言。

夢中になると盆が見えなくなる、典型的盆暗だと自己評価しました。

 

治はスイチで二度に一度当ててもまだ不満なのかと声を上げますが・・・意味を履き違えていますよね。

 

しまいには強欲だと驚いていますが、アカギはいちいち指摘するはずもなく・・・。

元々大きく価値観がかけ離れていますからね・・・正直鬱陶しいと思ってそうだな・・・w

 

それを遠回しに伝える意味もあったのでしょう、

思えば浦部戦でもなぜか治ごと拉致されましたし、いずれ火の粉が降りかかるのは見えていますね。
 
それでも「仲間じゃないっスか!」・・・と抱き着く治を、無言で突っぱねるアカギ。
 
恐らくは通じないと分かっていても、直接的ではなく言葉の裏で伝えるあたり、何のかんの言ってもアカギは優しいな。

 

しかし治は今の刺激的なギャンブル旅行から離れたくないとして、再会はその運命だと譲りません。

 

多分治としては生き死にのリスクも理解して、自分なりに覚悟を持っての同行なのでしょうが・・・やっぱりズレてるよなぁ。

 

そもそも一度は仲井から釘を刺されて自重したのに・・・せっかく4年前にアカギから200万円を受け取って、勧め通りに商売などは始めずギャンブルに注ぎ込んでしまったのかな・・・。

 

あれほどの奇跡を目の前にして、アカギの生きざまと同じ道を歩みたいという気持ちは分かるけど、アカギはそれを望んでいないよね・・・
いや、それ以前に博奕には向いていないという意味も含めた言葉だったと思うのですが、治はどこかで勘違いしているのかも。

 

え。いきなり何を言い出すのよ(;^_^A
 
アカギは否定しますが、治は切符を買ったり、宿をとる際には自分がいた方がスムーズだと話します。
確かにその光景は浮かぶしシュールだけどさ・・・その言い方は、ちょっとアカギを舐めていないか?w
 
やっぱり登場でビールを買ってきた所から違和感があったけど・・・何だか恩着せがましいな。
アカギが拒絶しないこともありますが、役に立っていると思い込みたい表れなのか、アピールがキツい。

 

そういえば・・・アカギが他者と深くつながりを持たないことについて、天は心に弱さを生むのを恐れているからと話していました。

 

今回もその辺りの理由が当てはまるのでしょうが、アカギが治のようなコミュ力を欲しているとは思えないな。

それも天やひろゆきとの関係のように勝負師同士としてならともかく、一方的な追っかけで馴れ合うのは違うよね・・・。

 

これは少し治の印象が落ちたな・・・以前はあったはずの良識がどこか欠けているというか、単なる尊敬や崇拝ではない気がする。

 

 

そうこうしていると、アカギの竿にカワハギがヒット。

 

治は針を外しますが、その間に事は起きていました・・・!

接近する人影、その数5名。

 

これこそ、アカギがブレーキをかけられぬ性格を悔いている理由でした。

腕っ節での勝ち金回収・・・正攻法では倒せない博徒を沈める最終手段ですね。
 
ここは埠頭の端、逃げ場はありません。
とはいえアカギは逃げませんし、5対1でも勝ち切る可能性はあります。
 
しかし、事を荒立ててはここを凌いでもその後は追われる身。その面倒を背負いたいはずもありません。

 

 

果たして如何に切り抜けるのか・・・気になりますが、この組員たちが強硬手段に来たとは限らないよね。

 

本当にその気であれば何か武器を手にしていていいですし、人目に触れる危険を考えれば組の屋敷から出さずに問答無用で執行するはず。

何か頼みがあるのか、知らせを伝えに来たのか、いずれにせよ急用であることは間違いない。

 

・・・まさか、鷲巣から連絡が入ったとか?

それは分かりませんが、ここで暴徒を撃退しても話はそれで終わり。因縁を残すだけで先に繋がりません。

 

残り4話と考えると、この手本引きでの大勝はラストエピソードへの誘引・・・相応しい時と場へ至るきっかけになるのかな・・・。

 

次回が気になる・・・!

 

 
 
※完全なる余談ですが、今月の一八先生は風の大地パロ・・・
父親が集めていた影響でファンなので俺得すぎた・・・!w
 
結局は不運で優勝できない沖田、いやオリタ、不敗伝説ウォーレン、いやチューレン、そしてラストのポエム・・・120点の出来でした。
あまりの模写クオリティゆえに権利関係がこじれているようですが、いつか単行本化されてほしいですね・・・!

 

 

※アカギ公式のキャラクター診断がリニューアルされました。

http://www.takeshobo.co.jp/sp/akagi/shindan.html

 

前回の結果は仰木さんでしたが、今回は・・・

なんとアカギ・・・!( ゚∀゚ )
 

「麻雀が得意である」に○と答えたのは私の実力からしてかなりグレーではありますが、これは嬉しいな(⌒▽⌒)

 

確かに、最近は悩みを一人で抱え込むことが多いかも。積極的に他人を頼ってみるか。

 

というか、ラストの「地獄に行ったことがある」は露骨に鷲巣用の質問でしょ・・・? ○で答えられる奴がいてたまるかよw