銀と金が連続ドラマ化決定! | ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~

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カイジ・アカギ・トネガワ等
福本伸行先生の漫画作品
について意見するブログ。
熱い三流を目指します!

追記!
http://www.tv-tokyo.co.jp/gintokin/

>土曜ドラマ24『銀と金』

>2017年1月期 毎週土曜深夜0時20分~0時50分

>テレビ東京系列

 

圧倒的僥倖っ・・・!\( °∀°)/

いや、I Need You・・・!

 

本当にビックリしました!

というのも・・・実はここ数週間、twiiter上の福本ファンの間では、まことしやかにとある噂が流れていたのです。

「銀と金関連で、何か新たな動きがあるかもしれない・・・」と!

福本先生に直接会って話した、というある方の情報だったのですが・・・まさか本当だった、しかもドラマ化だったとは。

 

それにしても、私事ですがこのタイミングは凄い。

実は、ちょうど今日(11/17)で私は21歳になったので・・・最高の誕生日プレゼントを頂いた気分です!

 

そういえば、このブログで銀と金について書くのは初めてかも。

既に銀と金は1993~97年にかけて、Vシネマのオリジナルビデオで7作に渡って制作されています。民法ドラマとは勝手が違うとはいえ、一度前例があるわけですから実写化自体が困難な作品ではありません。

しかし・・・この平成、2017年に銀と金を通してくるとは、テレ東のセンスが光りますね。

 

それにしてもカイジ、アカギ、生存、一人の漫画家の作品が4つも実写化されているなんて・・・これは中々珍しいことだと思います。改めて、福本先生の偉大さをしみじみと感じますね。

ちなみに生存は2002年にNHKで放送された幻のドラマですが、私は未見なので・・・これを機にDVD化してくれないかな。

 

それでは今回発表された事項を確認します。

詳細は↑のテレ東HPを参照するのが早いのですが、まず主役の一人、森田鉄雄を演じるのは・・・

成長株の実力派俳優、池松壮亮さん!

ビジュアルは池松さんの方に寄せているので、このイラストだと森田が森田に見えない・・・w

 

私はついこの間デスノートを観てきたばかりなので、池松さんの演技力の高さは拝見させていただいています。

どちらかと言えばクールな役が多い印象ですが、森田はクールの中にも燃え滾る熱さがあり、時には抜けた態度やユーモア性もあるキャラクター。アカギタイプではなくカイジタイプなので幅広い演技が必要となります。

正直、あまり外見は似ていませんが、独特の雰囲気を持った俳優さんなので、裏社会で覚醒しそうなオーラはありますね。池松さんであれば十分に適応できると思います!(^∇^) 

 

それにしてもカイジの藤原さん、アカギの柏原さんに本郷さん、そして今回の池松さん・・・いずれも叩き上げの俳優さんですし、一流へと駆け上がっていくちょうどいい時期にオファーしていますよね。素晴らしい。

 

現時点で森田以外のキャストは明かされていませんが、やはり気になるのは平井銀二を誰が演じるか。銀と金の魅力は銀さんのカリスマ性にある、と言っても決して過言ではありません。

後で述べますが、Vシネマ版では銀二を演じたのは中条きよしさん。圧倒的な存在感と、さすがの重厚感のある振る舞いで見事に応えていました。

 

今回の銀二役は、福本先生が直々に推薦された「いぶし銀俳優」とのこと。他でもない福本先生のキャスティングですから、これは期待しましょう!

 

ちなみに・・・新潟住みで実家も山形の私はテレ東を観られないので、Amazonプライム・ビデオに加入するしかないのですね。

 

また、今回のドラマは30分×12回の放送。

Vシネでは最後の競馬編まできっちり描き切り、1作あたり平均約90分で7作。6作目は原作にはない完全オリジナル展開だったので、実質90×6で9時間を要していました。

今回はそれより3時間少ない6時間ですから、全てを描き切るのは不可能でしょう。どこまで描くのか、あるいはどこが省かれるのか気になりますね。

中途半端に一つのエピソードを簡略化したり、心理描写や間をおろそかにする事だけは止めてほしいな。福本作品の魅力が半減、いや消えてしまいます。

 

Vシネマ版で森田を演じた豊原功補さん(左)と中条きよしさん(右)。

とにかく中条さんがカッコいいんですよ・・・。

豊原さんも回を増すごとに森田にハマって行きました。

私がVシネ版を観たのは3,4年前の一度だけなので・・・正直かなり記憶は曖昧です。

しかも、漫画は実家に保管してあるので、今手元にありません。以降、記憶違いがあるかもしれませんが、その際は申し訳ないです。

 

Vシネなので原作に無いエログロがあったり、あまりクオリティの高くないオリジナルギャンブルがあったので忠実とは言いませんが、配役や裏社会らしい退廃感、間の取り方やセリフ回しは福本ワールドを形成するのに十分な構成でした。

 

とはいえ覚えている範囲で「これはVシネ以外ではキツイだろうな・・・」と思ったのは、まずは有賀編。

私に耐性がないこともありますが、先にも後にも映像を見て吐き気を催したのはこの時だけです。本当に凄惨の一言に尽きますし、引くほどグロかった。

有賀役の俳優さんは漫画より明らかに年上でしたが、静かな狂気と異常な殺戮への希求といった演技が非常に上手かったです。

そうそう、Vシネの有賀は頭脳的にも天才性が強調されていて、別荘のドアにこの知恵の輪を絡めることで、森田たちを逃亡不可能にさせる演出が加わっていました。

 

民法ですから有賀編を制作するとしても、Vシネ版ほど壮絶には描かれないのは確実。しかし、有賀編は森田の精神力を計るエピソードなので、可能な限り壮絶でなければいけません。

また、今回の池松さんの写真を見るに、今作の森田は原作とは違い長髪ではありません。つまり・・・クローゼットのトリックができないのですね。

豊原さんの森田も短髪なのでそのトリックはありませんでしたが、原作を重視するなら是非とも再現してほしいポイント。

 

そして、そもそも有賀のエピソードの目的とは、「某老人が要求するものを生まれながらにして奇跡的に持っていた」森田の精神力を計るために、銀二の知人である広瀬が推薦したもの。

しかし結局、原作では某老人の正体も、森田が持っていた素質も明かされずに未完となりました。つまり・・・画的な残虐性と必然性を考慮すると、有賀編は省かれる候補となりそう。

 

そして残虐性といえば、銀と金において最も挑戦的かつ衝撃的な内容と言える「神威編」があります。

Vシネ版では、スカイパレス神威に向かったのは原作の森田ではなく銀二。だいぶ戦闘は簡略化されて血みどろの死闘とまでは発展せず、確か5男も登場しないまま三兄弟が和解して共に経営を担う・・・というまさかのハッピーエンドだったはずです。

まあ、Vシネマですら再現できないほど、原作の「鏖」の殺し合いは筆舌に尽くしがたいものだったということですね。

 

つまり、これを今回の民法ドラマで再現するのは非常に難しいと言えます。銀と金における最も長いエピソードですし。

 

このギャンブル系ではない戦闘系の2つを除けば、Vシネに倣うとちょうど約6時間となります。単なる技や暴力ではない、頭脳戦を常に伴った戦闘が見られることも銀と金の魅力ですが・・・これがベターなのかな。

 

そして、次の問題は時代設定。

私は経済に詳しくはありませんが、バブル崩壊直後の設定だったはずなので、現在とは金利なども全く違います。序盤で梅谷さんが金利だけでも億万長者・・・という話がありましたが、今はそれほどにはならないはず。

その他にも・・・この20年間の政治制度の変革によって矛盾が生じてきそうですから、やはり原作に背景に合わせるのかな。

 

ただ、そうすると主要人物である伊沢の問題があるような。明らかに小沢一郎さんがモデルですが、今の小沢さんはだいぶ一時期と比べて地位が落ちてしまっています。(失礼)

名前を変えるなどして登場するのでしょうね・・・。

Vシネ版伊沢役の六平直政さん。

 

最後に一番の問題となるのは、やはりラストをどのように締めくくるかですね。原作は未完ですが、やはり最後に森田がいないラストというのは寂しいものでした。

とはいえ競馬編ではトリック的に良平を登場させないわけにはいきませんし、(↓はVシネ版川松良平の金子賢さん)

原作同様に唐突な「勝ち続ける・・・灰になるまで・・・」ENDなのだろうか。

原作順守は実写化の目指すべき基本ですが、個人的にはスッキリした終わり方に改変していいポイントだと思います。

福本先生の構想では、あの後に銀二VS森田が繰り広げられる予定だったわけですし(パチスロでその導入部の演出が収録されていることからも確実)、せっかくの機会ですからその展開で締めても面白いだろうな。また尺の問題が浮上しますけど。

 

うーん・・・ちょっと興奮が冷めていないのでまとまりのない文章になってしまったかな。

とにかく・・・現時点では情報が少なすぎるので、追加情報の公開によって描かれるエピソードの詳細やキャストが判明されるのを待ちたいです。

楽しみだ!ヽ(゚◇゚ )ノ