カイジの家族について | ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~

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黙示録1巻より、カイジには父親は亡くなっているものの、パートタイムの母親と公務員の姉がいることが分かっています。
その存在の発表以降は出番はおろかエピソードも皆無という訳ですが、一つ気になる事があります。
 
カイジは破戒録で5ヶ月間地下暮らしをしていますが、普通弟や息子が半年近くも音沙汰無ければかなり心配になるものです。勿論カイジもそれは分かっていたはずですが、地下から開放されてから現在まで、身の無事について互いに連絡を取った描写はありません。
坂崎家の電話を借りたのかもしれませんが、あの自堕落ぶりではあまり期待できませんし、沼編でも手持ちの計算から公衆電話等は使用していないようです。
 
また、借金を背負う以前からカイジはかなりギリギリの生活でしたが、収入はバイトによる給与のみで家族からの仕送りはなし。つまり家族間で全くと言っていいほど干渉がありません。
 父親が早くに亡くなり母親は女手一つで二人を養っていたと思われますから、幼少時代も生活は貧窮していたのかな・・・。上京後のカイジはその煽りを受けていたのかもしれませんが、そうだとしても関わりが少ないのは不思議。
度重なる窮地(特に鉄骨渡り)で家族が脳裏に浮かぶ描写が無いことや、和也プロデュースにてカイジが万が一の場合に備えた家族宛の遺書を嫌い、その必要のない事故死を望んだ事など家族への思いがやや希薄であると伺えるエピソードも多数あります。
昔に何かゴタゴタでもあったのでしょうか・・・。この後もし和也に勝ったら、おっちゃんに返金した後、カイジには残りの一部で家族と一緒に旅行にでも連れていってあげてほしい。そんな結末も有りだと思う。

常識的に考えると家族の話題は蛇足、物語の進行において特に重要ではありませんし、テンポも乱れるので描いていないだけなのでしょう。
ただ、考えると気になって夜も眠れないのもまた事実です。


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