賭博覇王伝零ギャン鬼編10巻・感想 ~喜十郎救出・ギャン鬼編完結~ | ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~

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※愚痴注意
 
ギャン鬼編は最終話以外は未読でしたので新鮮。
計算の合わない三角ってステンドグラスだったのか。零といえば三角形ですよね、はい・・・。
喜十郎が割と慕われているのに驚き。社員に胴上げされる会長もなかなかいないよね。
知恵者・キレ者って表現いいなあ。如何にも喜十郎が言いそうな言葉だし。
在全と喜十郎の同級生設定は面白いと思う。苦肉の策だったとしてもね。
予想はしていましたが、宝桜グループを後ろ盾にしましたね。何というか、本筋を見失わないようで何よりです。期待というよりはホッとしました。
あとは標ですけど、言葉が喋れないのを見ると外見以上に重傷なのかな?気になるヒキだったので3部が待ち遠しいですね。

これでギャン鬼編が完結したわけですが、正直ストーリーの核が不透明だった印象があります。まずドリキン編が飛ばされてしまった事、1部での頑張りは無とは言いませんが展開上関わりませんでした。純粋に勿体なかったと思います。再開に至って誰もが期待した内容でしたから。
ゴルフ編・ポーカー編は資金集めでした。内容も良かったと思います。零らしい一方的な攻略はキレがありました。問題は喜十郎編(諭吉の独り言編)ですね。
暗号解読がテーマとなったのは面白いのですが、残念ながら間延びしました。特に8巻以降の大ゴマ率は酷いかな・・・。随所で見られた、暗号を登場人物一人一人に見せて反応をリピートさせる手法も正直煩わしい。一度に描いても十分衝撃は伝わったと思う。カイジやアカギのような心理描写でなく、実際の反応である分それも目立ったのかもしれません。
賭博ではない以上、比較的サラッと終わらせても良かったのではないでしょうか。それか道中で賭博勝負を挟んだりなどして盛り上げたり。
貴光社長が犯人であった証拠も、終盤の終盤に出てきた・あるいは描かれていない内容を元にした推理でした。読者が一緒に予想できる内容と思っていたので残念。暗号ですから、事件などとは違って難しいのかもしれませんが、中盤の暗号の乱立は読者としては置いてけぼりだったかもしれない。鼻腔の暗号以降は若干盛り下がった印象があります。
そしてタツキの存在ですね。これから活躍するのかもしれませんが、以降出番がないとすれば単なる噛ませに見えてしまいます。タツキが零を出し抜くエピソードが本回収以外に、もう少し多くても良かったかな。好きなキャラなので。直樹もモスキート音要因であるだけでした。

3部では熱い賭博対決を望んでいます。