近年、スポーツトレーナーとして活動する理学療法士の方も増えてきました。
いや、本当に多いです。
私は、岩手に住んでいますが、去年の国体に出場する岩手チームには26(?)名程度のトレーナーが帯同しましたがその中で柔整師は4名。20名ほどの理学療法士の方が帯同したという事実は驚きでしかありませんでした。
理学療法士とは・・・
様々な要因からくる身体的障害(ケガ・脳卒中後遺症・発達遅延等)に対して、医師の指示の元にその基本動作能力の回復を目的として、運動療法等をおこなう資格者。
作業療法士はADLの回復が目的ですので、お仕事は全く違います。
もっとザックリと簡単に言うと、粗大筋(大きい筋肉)とそれが関与する運動(歩く・関節を曲げる伸ばす)の回復(リハビリ)のプロ。
おさらいです。
柔整師:外傷のプロ
鍼灸師:慢性疾患のプロ
理学療法士:粗大筋リハビリのプロ
大きい整形外科では理学療法士が術後のリハビリを担当したりしていますが、ここ岩手ではそのような病院も少なく、脳外科のように脳疾患系の後遺症患者に対して施術に当たることが多いようです。
さてここからがまたフェイス節。
まず、理学療法士は治療というカテゴリーにおいては開業権がありません。
上にも書いてますが、「医師の指示の元」という事が大前提となっています。
つまり、カルテには医師が下した診断名(正解)が記載されており、指示による行動が本来です。→ここでは医師の誤診は除くwww
また、上にも書いてますがこのエリアの理学療法士の勤務先は介護施設や脳疾患系の病院が多い。
スポーツ選手と縁の無い有資格者が、スポーツ現場で指導と処置に当たっているという危機的状況。テーピングなんて理学療法士の国家試験に含まれていませんよね?
柔整師は現在はテーピングは国家試験でもやりますし、何より包帯の技術をテーピングに応用できます。
介護施設を利用する高齢者を毎日見たり、後遺症を患われている患者様を毎日見ていれば関節拘縮の発生と完成が分からないのは納得できます。(前回の関節拘縮記事)
又、回答あって指示で仕事しますので目の前で起きた急性外傷に対して知識がない(人を多く見ている→ケガの判断ができないため処置もテキトー)
そしてトドメ。
「フリーの理学療法士として活動中 ! !」
「理学療法士が施術するスポーツ整体&マッサージ」
など、マッサージや整体院を経営。
経営自体に何も言う事はないです。
病院勤務&医師の指示が前提の資格でフリーとはなんぞや?
百歩譲ってマッサージは許すとして、整体は国が定めた施術ではないので理学療法士の業務範囲に整体ははいっていないでしょ!?
なんか書いていると他の資格をディスっているように見えると思います。
私が言いたいのは、本来の資格の目的と業務範囲を明確にし分業すればいいでしょ。
ですが、現状は分不相応な事まで手を出して、結果ケガを悪化させその尻ぬぐいをする。
患者さんがくることは、当院にとってはありがたいことですが、選手とその保護者からすればそういう事でもないです。
前にも書いてますが、分かって通っているならご自由に。
でも知らない人が多すぎ。
また怒られますねwww