豊かさ | Asami KUMIKOの煩悩菩薩

豊かさ


朝水久美子のLove・Heart・Life


今日は,お休みをいただいて,朝からパジャマで,お洗濯したり,掃除したり,まったりモード。


の~んびり,ゆ~ったり。


息子もどこへも行く予定がないみたいで(テスト中だからか?しかし,勉強はせず^^)


家族3人勢ぞろい。


「今日は,どうしようっか」


「これからディズニーランドは,ないね(笑)」



私は,お墓参りに行きたかったので,夫に健康状態(?)を聞く。


「どこまでなら行ける?」


「どこまででも」


「あのね,私,お墓参りに行きたい。おじいちゃんのお墓も」


「いいよ,余裕だよ,近いじゃん」


と,いうわけで,父のお墓と母方祖父母のお墓に連れて行ってもらえることになった。


その瞬間に,なんだか不思議な感覚が胸いっぱいに広がって,


身支度しながら泣いていた。


祖父が亡くなった時,京都でセミナー中で,散々迷って結局セミナーを最後まで受講することに決めた。


お葬式に参列しなかった。


離れていても,お葬式に出なくても,祖父は私を感じてくれているし,許してくれる。


だけど,私は,自分を許していなかった,ということが今日,なんとなくわかった。


私は,祖父に会いたかったんだ。


私が,会いたかった。


別にお墓に行かなくたって,いつも思い出して話しかけているし,見守られているのも感じている。


だけど。


私は,お墓に行って,そこで話したかったし,会いたかったんだって。


父と兄とも,同じように,そこに行って,そこで話したかった,会いたかった。


自分の気持ちを大切にすることって,こういうことなんだ。



私は,誰に遠慮をしていたんだろう。


市内の父と兄が眠る墓と,宮城県の県北にある母方祖父母の眠るお墓に,


末息子も「行く」という。


自宅から,とっておきのお線香をもって。



父のお墓では,いつものように夫と息子が大事にお墓を洗ってくれる。


私は,お墓の前で父や兄と会話しながら,お線香に火をつけ,二人の様子を眺める。


叔父たちや母もお参りしているので,お花がいっぱい。


なんてことない,この瞬間が幸せで胸がいっぱになる。



その後,高速道路で一路,祖父のお墓へ。


北へ北へと向かう景色は,子供の頃を思い出し,懐かしい。


まるでワープしたみたいに祖父のお墓へ。


今年,母の兄弟たちだけで,祖父の三回忌と曾祖母の三十三回忌をしたと母から聴いた。


新しい卒塔婆があった。


大好きな祖父と祖母。


曾祖母や私が生まれる前に亡くなった祖先。


不思議と安心感と,会えない寂しさと,こうやって存在できる有り難さが静かにこみ上げる。


豊かな感覚。


祖父は,昔からお寺さんや神社とのつながりをとても大切にしてきた人。


お寺は,奥州三十三観音第二十二番霊場。


観音様なんだ。


やっぱり。


小さい頃から,祖父の家に遊びに来るたびによく遊んでいた場所。


ず~っと見守られていたんだ。


包まれるような感覚で,しばらくそこに居た。



その後,温泉で温まり,一路仙台へ。



帰ってきて,朝に真利子ちゃんから届いた秋刀魚を炭火で焼き,久しぶりにオウチご飯。


「あ~,行ってよかった~。


いいね,お墓参り♪」


と,夫が言った。


嬉しさのあまり,わっと泣いた。


私の方のお墓参りだったのに。


「同じでしょ。同じなんだよ。」


と,夫は言った。



自分を大切にすること,誰かを大切にすること。


私は,自分を大切にするということを,どこかに置いていたと気づいた。


「もっと求めよ」


こんなにいいのだろうかと思う前に,感謝し求めよう。


豊かな秋の休日に。