おはようございます。
ご訪問ありがとうございます。

一人旅、5日目の朝
いよいよ白神山地に向かいます。

今日ガイドをしてくださる西口さんは
何冊も本を出版されていて
民宿も営まれている元気なおじ様。

宿の方に近くまでバスで送っていただき出発です。

少し歩くと 『十二湖』のひとつ、『鶏頭場の池(ケトバノイケ)』があります。
その名の通り、上から見ると、鶏の頭の形をしているそうです。

実は十二湖は、12ではなく、33の湖沼群から成り立っているそうで
1704年の大地震によって川がせき止められて形成され、
実際には33の湖沼が点在していますが、
崩山(くずれやま)から眺めた時に、
大きな池が12見えることから十二湖と名づけられました。

雨が降ってきそうな曇空。
西口さんの助言もあり、念の為宿の傘を借りてきました。

「ちょっと残念です。このお天気だと青池はあまり綺麗に見えませんよねえ。」

そう尋ねると、西口さんは

「大丈夫です。綺麗に見えますよ」 

「雨ももつと思います」と、、、、


歩き進んで行くと、

※メープルシロップが出る『カエデの木』

※朴葉(ほおば)が取れる『朴の木(ほうのき)』

※菓子楊枝を作る『黒文字(クロモジ)』

※鎌倉彫りに使われる『桂』

※マッサンで有名になったウイスキーの樽の原料となる『水楢(ミズナラ)』

※とても硬い木である事から、相撲の呼び出し拍子木に使われていた『浅田(アサダ)』

など、ひとりで歩いていたら気付くことのない沢山の木について
ひとつひとつ丁寧に教えていただきました。


『青池』到着です。


曇り空☁️ではありましたが
西口さんが言われた通り、綺麗〜✨

晴れていて、木の間から日が差し込んでいたら
もっともっと綺麗だったのかもしれません。

でも、初めて見た私には、感動の青 🩵🟦🩵 でした✨✨✨

西口さんが、そんな青池をバックに写真を撮って下さるというので
撮っていただいていたら

近くにいらした女性の方が 「私もお願いします」と。

「いいですよ」と西口さん。

そこから、3人連れのようになってしまい
その女性も、西口さんの説明に、
ヘ〜!と感動し、質問し、

、、、、、、、これは、どういう状況だ?

このままじゃまずいよね、と
ガイドをしてもらっていることを説明。

その女性は、西口さんのことをただの詳しい方だと思っていたらしく、
恐縮されていましたが、
西口さんも、「後ろにいて聞こえてしまう分にはいいんじゃないですか?」
と、おっしゃってくださるので、結局、最後までご一緒することに。🤣


念願の『ブナ自然林』へ


「ブナの木は、精力が強いから、
 他の木の太陽を奪って殺す。
 100年経つとブナだけの森を作る。
 そしてそこから実を付ける。
 実を付けると言う事は、
 非常にエネルギーを使う。
 そのため、7年に1回しか豊作にはならない。
 成長も早いが命も短い。
 250年で死んじゃう。倒れる。
 根っこの中は空洞に、、、
 その栄養を取り、そこに生える木もある」


中には、そんなブナの生命力に打ち勝つ強い木も

 ⬇️頑張り屋さんの『ハリギリ』です。
「人が手を加えることなく、自分達で成長すると、
 間隔を空けて、1本1本が太く育つ。
 ブナ自然林(世界遺産)の中を歩くと光が三分入る。
 太陽の光が地面に届くということは
 筍や山菜が生えるということ。理想の森である。

 笹も生える。笹が生えているということは、
 猪や鹿がいないということ。
 豬や鹿は、まだ北上してきていない。」


「母なる木 ブナ、熊や他の動物の餌となる。
 ブナが白神山地の動物を育てている。
 特に熊はブナの実が好き。栄養分が豊富で、
 これを食べたら他の実は食べられない。」

「不思議なんですけど、、、
 さっきから、雨の音がしてるのに
 雨粒が当たらないんです。
 雨、降ってますよねえ、、、、、」

そう言うと、とても興味深いお話をしてくださいました。

「ブナの葉っぱは硬く、スプーンのようになっていて、
 その葉っぱで雨を受け、枝で受けて幹に流す
 だから、ブナの幹は苔だらけ。」

「ブナが雨粒を受けてくれてたんですね‼︎」

「枝がポキポキ折れるのは、自分で剪定しているのかもしれませんね!」


    ⬇️ ブナの葉っぱ


「ブナの木は役立たずの木、、、『橅』木辺に無と書く。
 倒れて水が付くとすぐ腐る性質のため、
 家を建てる木には使えない。今は化学の力を借りて
 いろんなものに利用されていますし
 水をしっかり含み腐る性質が、きのこ栽培には最高とされています」

 
   ⬇️これは、スギヒラタケ?毒性のようですが、
    9月が旬ですが、寒くなったり暑くなったりで
    早く出てきちゃったようです。

自然の力はすごいです。

いっぱい!いっぱい‼︎
深呼吸をしてきました。

身体中でパワーを受けた気持ちの良い時間を過ごす事ができました❤️


それにしても、、、

役立たずだなんて大きなお世話だよね。💢
こんなにも身を徹して林(命)を循環させ、
死んでしまった後も、他の植物や微生物の餌となる
これ以上何になって欲しいと言うのよ。
人間のエゴじゃない!
人間がいない方が上手くいく。


こうやって出来た腐葉土の中から『白神こだま酵母』は、生まれたんだね。

ブナの自然林は、
およそ8000〜9000年程前、
縄文時代からその形成は始まっていました。
1年のうち約半分を雪で覆われる環境の中、
悠久の時をかけて、人為的な影響を受けず、
動物はもちろんのこと、
微生物の宝庫である白神山地から
採取された腐葉土の中から発見された酵母。

その酵母で、私はパンを焼いている、、、

なんと不思議な巡り合わせ

腐葉土の中で育ってくれた酵母に感謝。
見つけてくださった方に感謝。
商品開発してくださった方に感謝。


そして、ひとつ今回わかったことが。

白神山地へ行くに当たり、
私は、秋田県に行くものとばかり思っていたのですが
調べても調べても、青森へ誘導される、、、
県を跨いでいることは知っていましたが
こんなにも青森県の方が大きいとは思いませんでした。

秋田県が占める白神山地は、30%。

ですが、もしも機会があれば、
是非、秋田県側からの白神山地を訪れてみたいと思います。

十二湖駅に送っていただき
今日は、少しづつ帰路へ。

パワーをいただき、気持ちもスッキリ❗️
息子の居る名古屋を目指します。


ありがとうございました。😊✨




via モンフール
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