10/5押しても弾いても『PASSENGER』リリース記念!曲を作って、ギターを弾いた本人がアルバム全曲解説してみた!」より押尾さんの解説

改めてすごいものを聴いてたんだ……聴いてるんだ……と書きながら震えてきました……


■01. GOLD RUSH
……KAMEOKA GUITAR KMD Cutaway BR
(黄金狂時代、すごく栄えた時代、夢が何でも叶うぜ!って、繁盛した時代。前向きな気持ちになるタイトルで作りたくて。最初は暗いところからスタート。最後は光にはばたいていく希望に満ちたつくりになっている)

■02. フォトグラフ
……Martin D28GE
(最後に出来た曲。15曲出来た上での16曲目に録った曲。僕の中では(曲順は)最後だと思っていた。最後に作ったから最後にいれようと思った)

■03. 韋駄天
……Greven D(#1097)
(オリンピックもあるしランナー(走る人)を思って、走ってる!って曲を作ろうと思って。途中つまづいたりするところもギターで表現したりして)

■04. EDEN
……Collings D-2H cutaway
(録音した時にはもっとライト。Heart Break Catsの方が先に出来ててそれの間にいれてたようなフレーズ。ポッと分裂して作ってみようか、今のええやんって曲が出来てきた)

■05. 星夜のパヴァーヌ
……Gibson L-1 (1928)
(ゆったりと行進をするような音楽。ダンス、舞踏曲。日本ではあまりないですけど優雅なダンス。パヴァーヌという言葉を借りてゆったりとした星夜の表現をギターにのせて。このギターがGibson L-1 (1928)弦も古いです。古いまんま。新しい弦をはったら怒るんですよ。「こんな新品張ってどうすんの?おまえ!」「すんませんでした、今からよごします!」とか言って一回ライブで使った弦とかそれに張り替えたらちょうどいい。ギュッとするんです、新品は。それがよかったりもするんです。叩いたりするやつは。でもGibsonとか単音で弾くとちょっと熟成ぐらいのほうがいい)

■06. Shanghai Lover
……HIDAKA GUITAR Victoria Maple(12strings)
(12弦ギターを世の中にもっと普及させたい。今回初めて使うHIDAKA GUITAR。前回はMatonっていうオーストラリアの有名なTommy Emmanuelさんが使っているメーカーのギターの小さいサイズ。普通のギターサイズでいいのがないか探してた。弾いてみたらめちゃくちゃよくて。響きで曲がぼーんと出来た感じ。出来たチューニングが中華なチューニングD6。中華っぽい曲を作ろうと思って)

■07. Smoky Slider
……SWTTCH Custom Guitars D-70C Fretless
(Fretlessギター。聴いたことない音がしません?ほわーんとしたベースのフレーズもいれつつエレキギターではあるけれどアコギで単音だけじゃなく(←私が聴き違えてるかも)ギターのインストとして成り立つ曲。煙がスライドしてるニャニャ…もギターなんですよ。ギターを4本重ねて、残りの3本はコーラス。そのコーラスを加工してニャニャ…となっている)

■08. 週末旅行
……TACOMA P-1 Papoose/Martin Sting Mini
(Papooseはウクレレサイズのミニギター。5カポ。Sting MiniはポリスのStingが発案、Martinのナッシュビルチューニング。12弦の高い方だけ張ったキラキラしたギターとの組み合わせ。今回はSting Miniに合わせて曲を作った。Papooseで弾いてるんですけどPapooseの12弦ギターで弾いてるようなサウンドを出したいと思って。HIDAKA1本で弾けばいいやんと思うけど1本とはまた違った12弦ギターに聴こえるはず)

■09. Liberty
……Greven Guitars Japan Oshio-DC HR
(かっこいいでしょ!アコースティックのインストでJロック的な憧れを込めた曲が出来たらいいな。ギミックがあって逆回転(ホニャー)をいれてます。かっこよくしました)

■10. Heart Break Cats
……Maccaferri C-40
(プラスチックギターMaccaferri。ジプシーギターで有名な。弾けば弾くほどいい音。自由に弾いている。失恋した猫が八つ当たりして全部自分に返ってくる。明るいラグタイム。缶蹴ったら自分に返ってくるようなどんくさい。ラグタイムは毎回いれたいなと思って。ラグタイム=中川イサトさん)

■11. Congratulations
……Greven OM
(おめでとう!幸せな人を見ておめでとうという気持ち。押尾くんぽい曲。Greven OMはオーケストラモデル。昔はOMは大きいとされていた。優雅な音。久々に使ってみたら優雅な音を出してくれました)

■12. 少年の僕
……Greven Guitars Japan Oshio-DC BR
(気持ちとしてはスタンドバイミー。基地作ったりお菓子持ってったり、少年の友情)

■13. アサガオ
……SUGITA KENJI Carrera Baritone
(意味深なのが狙い。アサガオってタイトルの中にみんな何を想像するのか。曲はマイナー、ギターはSUGITA KENJI Carrera Baritone。4度低い弦を張っている。4弦と3弦を1オクターブあげることによって高音も出せるっていう。以前は全部4度低かったんで全部低い感じがしたんですけど、どうしてもバラード作りたいと思って意味深な。Baritoneはファイト!とかガッツのある曲作ってたんで。僕は地味で好き)

■14. Love Letter
……Melville OOO-C Custom
(Love Letterですから、ポストにいれて郵便屋さんが届けて時間差がある。君のことが好きだって書いても返事は1週間後とか1ヶ月後とか。その中でポストに雪が降ったり…ポストがいるわけですよ。(定点カメラ)

■15. 冬の晴レルヤ feat. 上野耕平さん
……Greven Guitars Japan Oshio-D HR
(上野耕平さんに出会ったのがよかった!パーカッションは石川雅康(さん)、友人。ソプラノ.テナー.アルト.バリトン4本吹いてもらって)
Blu-ray/DVD
01. GOLD RUSH (MV)
02. EDEN (MV)
03. Making Movie

2020/11/02(月)押しても弾いても
「押尾コータローの押しても弾いてもー♪みなさんこんばんは。押尾コータローです。そして」
「こんばんは。南かおりです。ちょうどね1ヶ月位前の押し弾きで、押尾さんがご自分のアルバムの『PASSENGER』をですね、超駆け足で全曲解説、したじゃないですか」
「やりましたね!」
「あれ面白かったですねー♪」
「そうですねー♪なんか自分で喋りながらいい番組やなーって思いながら喋ってましたけどね」
「しかもほら時間が限られてるからギュッと凝縮した解説だったんですけど」
「はい。解説しました」
「感想がきてましてね、ラジオネームfairyさん」
「fairyさん🍀」

『コータローさん、かおりさん、こんばんは♪』

「こんばんはー♪」「こんばんは♪」

『10/5の『PASSENGER』リリース記念!曲を作って、ギターを弾いた本人がアルバム全曲解説してみた!」の押尾さんの解説とっても嬉しかったです!』

「ん!」

『まさか全曲惜しげもなく細かなところまで教えてくださるなんて……凄すぎて、1度聴いただけではもったいなさすぎて』

「ん!」

『コータローさん初心者でもある私は耳コピしながら自分用に文字に起こしていました。』

「んー!」「すごい!」

『わからない言葉などは調べつつ、CDでその箇所も聴きつつ、
込められたこだわりや技術や思いや過程をもう色々色々一つ一つ知るたびに

改めて私達ってものすごいものを聴いてたんだ……
聴いてるんだ……
と書きながら震えてきました……

毎回毎回素敵なアルバムを音色を曲を
本当に本当にありがとうございます♪』

「すごいねー文字のコピーって、文字コピ?文字おこし?すごいねぇーふーーーーん」
「凝縮してるからいっぺん聴いただけではあれ?今何て?どういう意味だと思うところがでてきたってことだろうね」
「まあねーなんかどこそこのギターを使ってるとか何弦とかそういうこと言ってるのかね」
「奏法だったりとか押尾さんがどういう思いで作曲したかとか。あれでもだってほとんど言えてないもんね、もっとだって」
「まぁねー全曲言わないといけなかったからねー。ん、までもやっぱりそう気になってもう一回聴こうもう一回、あれはこう言ってんのかーって言って」
「ありがたいねー」
「それでもう一回聴くんでしょ」
「そう」
「それを文字とったうえでもう一回はいプレイバック!いい聴き方ですねー」
「はい、すばらしいですー」