コメと牛肉、来月1日から新基準=放射性セシウム厳格化
コメと牛肉、来月1日から新基準=放射性セシウム厳格化
時事ドットコム
コメと牛肉に含まれる放射性セシウムの新基準値が10月1日から適用される。
いずれも1キロ当たり100ベクレルとなり、東京電力福島第1原発事故後の昨年3月に設定された暫定規制値の5分の1に厳格化される。新基準値を超えたコメと牛肉は出荷停止となるが、政府や福島県は新基準値を事実上前倒しで適用しており、大きな混乱が出ることはなさそうだ。
厚生労働省は、飲食による内部被ばく線量を国際的な指標である年間1ミリシーベルト以下に抑えるため、コメ、牛肉、大豆以外の食品と飲料水に対しては、暫定規制値より厳しい新基準値を4月から適用していた。
しかし、流通期間が長いコメなどは「暫定規制値を前提に生産されたものが広く流通している」(食品安全部)として、半年から9カ月間の経過措置を設けた。大豆は来年1月から新基準値に切り替える。
農林水産省は、2011年産米から100ベクレル超が検出された地域には、全袋検査の実施を条件に12年産米の作付けを認めるなど、新基準値の導入を見据えた対応を実施済み。12年産米から100ベクレル超が検出されたケースはまだないが、導入前でも新基準値を超えれば出荷させない体制を築いており、「10月から新たな対応を行うことはない」(生産局)としている。(2012/09/27-14:58)